辻川慎一つくば便り

つくばの野菜

昨日の日曜日。
1年間工場の送迎でお世話になった同僚の菜園に、心ばかりのお礼の手土産を持って妻と一緒に訪ねました。

残念ながら、11月で仕事を変わる事になってしまいましたが「野菜が出来たら採りにおいで。」と言って下さいましたので、お言葉に甘えさせて頂きました。

とても美味しく、立派な無農薬野菜を作られている人です。


除草剤はもちろん、殺虫剤も使わないので雑草も生え、虫もたくさんおりますが「負けじ」と頑張っている野菜たちの生命力が凄い!と感じます。



つやつやして大きな「二十日大根」(ラディッシュ)に大感激する妻。


「どうせ食べきれないから、どんどん持って行って!」と勧める同僚。

お言葉に甘えてめちゃくちゃたくさんの葉物を頂いて来ました。



それにしても、ラディッシュから、のらぼう菜、からし菜、かき菜、わさび菜、小松菜、葉大根、そして白菜とたくさんの種類の葉物を作られていました。


妻が「一つも無駄にはできない」と段ボールにして四箱分の野菜の下ごしらえをはじめました。

「何か虫がいる〜」と呼ぶので行くと、マルカメムシでした。「触ると臭いよ。」と言うと「段ボールごと外に置いて逃がして。」と言う。逃がしてわが家に繁殖されても困るよな〜って思いながらも、殺生をしたくない妻の頼みなので逃がしました。



ほんの一部ですが、早速からし菜のお浸しを作って頂きました。


「葉物にうるさい」と妻に言われますが、やはり絶品です。唸りながら頂きました。

スーパーの野菜と比較するのも申し訳無いのですが、別物です。野菜の味が濃く、歯応えもしっかりとしています。

採れたての無農薬野菜を頂けるなんて、最高の贅沢の様に思います。


白菜も虫食いだらけで「大きな青虫がいたよ。」と言います。


「虫食いだらけは嫌がられるけど、虫も食べない野菜じゃ危ないよね。」と同僚も言います。

昨年末にも頂きましたが、やはり味が濃く甘みがあり飽きない白菜です。

さて、頂いた葉物野菜の全てがアブラナ科でございました。

アブラナ科の野菜には、ビタミンCをはじめたくさんの栄養素があり、抗がん作用があるそうです。

そんなありがたい野菜を綺麗に見せるために、農薬を使えば発がん性の野菜になってしまう訳です。

何事も見かけにだまされてはいけませんね。

と言うか、私には同僚が丹精込めて世話をして作った野菜の方がはるかに美しく見えます。

この方は、庭木や花、そして猫に対する愛情も深い人です。

つまりやっぱり人によって違うところに行き着きます。

彼の人柄と労働の結晶を頂いているのですね。

「種を蒔いたら勝手に生えてくるよ。」と笑うのですが、そんなに簡単でない事は、作物作りも上手くない私なので分かります。

「また花が咲いたら見においで。」と言ってくれます。「花を見てると癒されるんだ。」と言います。

花の時期も長くはありませんが、生き物を大切に思い、育てる人の人としての豊かさを思います。

きっと親もそんな風に生きてきたから、それを受け継いでいるのですね。土の豊かさを維持するのは大変な事だと思います。

人も植物も土壌が大事なんですよね。

野菜が美味しいつくばの中で、ひときわ美味しい野菜のお話しでした。

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