辻川慎一つくば便り

ちょっと読書

今日明日とかなり寒いとの予報ですね。

今朝も確かに寒くて、手足の指が痺れたのですが、だんだんと春に向かっていると思うと気持ちが違う様に感じます。

不思議ですね。

筑西市でスクールバスに乗っていた頃は、筑波山を背景に田んぼ道をゆっくり散策しながら春の訪れをしっかりと感じる事が出来ました。

通勤は大変でしたが、四季の移ろいを感じながら、職場の先輩方の他愛のない話しを聞いて笑わせて頂いた日々は、私に取っては貴重な癒しと再生の日々だった様に思います。

息子を失ってから、私が見る世界は色を失っていたのですが、闘いの最前線にいた私を撮ってくれた写真の鮮やかさに驚きました。

妻に出会ってから、世界が違って見える様になって来ました。


(今朝頂いた朝食でございます。ご飯の盛りが多い様ですが、野菜ばかりなので体重が増える事はありません。)


どうして戦争が起こるのか?
どうして原発が必要なのか?
どうして貧困が無くならず、お金に支配されるのか?

私は、ず~っと考えて来ました。

考えながら、自分自身を労働組合や政治党派の中に身を置いて行動もして来ました。

で、結局狭い組織の枠内で解決などしない事が分かり、さよならをしました。

妻もまた、戦争がどうして起こるの?原発をどうして止めないの?命をどうして大切にできないの?といつもたずねます。


私は、本を読むのが好きでした。


マルクスの本もずいぶんと読みました。簡単では無いのですが何度も読むと、心と頭に入って来たのです。考えさせられました。

そして、やはり簡単では無いのですがフロムと言う人の本もよく読みました。

「あなたは、持つことが多ければ多いほど、人間として貧しくなる。」

と言うマルクスの言葉の深い意味を、フロムから深めさせてもらいました。

「人間は、死ぬ事を知っている孤独な存在なんだ。宇宙は、その運命に関心は無い。人間は自分自身に対する責任と自分自身の力を使うことによってだけ、自分の人生に意味を与える事ができる。それ以外に力は無い。

なのに、所有する事、つまり持てば生き生きできるかの様な幻想の中に置かれている。

だけどそこに、本当の生きる意味もや充実は無い。

孤独で、本当に生きる意味を見いだせなければ?

生を愛する事はできない。生きる事に無関心になって行く。それどころか、死を恐れながら死に引かれている。全面破壊への願望ってのは、そこにあるでしょう?

そんな事を言っております。なるほど、死にたい人の反戦平和ってのは説得力が無い。

また、人間の性格について他者への向き合い方と言うだけでなく「世界への関わり方」なんだよ。とも言っております。

世界が生きるにあたいするかどうか?

全面的破壊を止められるかどうかは、先ず孤独である事実をしっかり受け止めて、自分で責任を取る立場に立つ事が土台なんだよ。

何かの権威や持ち物に替える事の無い自分自身の世界への関わり方無しには、どうにもならないよ。

そう言う訳なんですね。


自分の名であの世まで行きたくない!と戒名だけは絶対に付けて欲しい。と言い残した伯母の言葉を思い起こします。

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