辻川慎一つくば便り

奇跡の春

週明けの昨日、今日と自衛隊出身の「新人」運転士の添乗指導担当です。

大型軍用トラックを運転された事があり、運転は出来るのですが人を乗せて安全快適に走ると言う事との違いを具体的に指摘して理解して頂いたりして来ました。
勝手が違う上に、道を覚えて頂きながらやる事が運転以外に多くあります。なのでどうしても抜けてしまう事があります。でも、間もなく一人でやる事になりますので「まあ良いか」にせず、私なりに厳しく見て指摘させて頂きます。言われなければ、それで良い事になってしまいますので。

人の作業を厳しく見ると言う事は、そのまま自分のあり方を厳しく見ると言う点検になります。

だから、教える事を通して自分を見直す事になるのですね。とても貴重な経験です。


先週から、何度か人生初の指導運転士になった私に「ありがとうございます。私の出身地のおせんべいです。」と頂きました。スパイシーなカレーが大好きと言う人らしく、とてもスパイシーな埼玉県深谷市のおせんべいでございました。


こちらは満開の桜ですが、木々の新芽が新緑の若葉に変わり初めています。
既に5月が来ているな〜なんて感じます。

出勤のために裏道を走っていましたら、車庫の端っこにこんな鳥がおりました。


オスのキジが鮮やかでした。

とっさの事でしたので上手く撮れてはいませんが、動物たちには恋の季節でもあるんだなって思います。


車庫の端っこにも桜が咲いていますが、咲き方を見ると山桜に近いのかも知れません。桜もたくさんの種類があるみたいですね。


木も動物も、難しい事を考えている間もなく精一杯命をつないでいます。
それを一瞬立ち止まって見る事で、美しいと感じ人は生きていると実感できる。だから、本当は一瞬でなくじっくりと見て、感じた方が良いのかも知れません。

あまりに急ぎ過ぎて、自分の人生も一瞬で過ぎてしまう様に思います。



「いくら短い一日でも、一分ずつ大切に生きれば永遠よりも長いだろう。」

長田弘さんの詩にありました。

実際には、あっという間に過ぎてしまう一日一日ですが、その中に永遠を感じる一分がある。それを感じられる人は、永遠の時間を感じているんだ。感情は宛にならず、色と匂いを信じるんだ。つまり五感の中に確かな永遠の記憶があるって事だと思います。だから触れるって事も信じられるのだと思います。

彼の詩に触れると景色も、人も、動物や植物たちまで、色んなものが違って見えて来ます。自分との関係が変わるのですね。全ては束の間。だからこそ大切なんだと言う本来の関係が見えて来ます。

そして、一番その心が通じないのが人なんですね。自分の感情や正しさにとらわれてしまうから。そうすると心が通じない。心が通じると言う深い喜びよりも、自分の心の正しさにとらわれてしまうからです。

それは、愛でも友情でもない。
今日は、それを奇跡の様に伝えてくれる友人にも会えました。こんな私を限りなく信頼してくれる驚きは、その友人の心にありました。

日々大きな学びが訪れる67才の春です。

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