辻川慎一つくば便り

かくも深き痛手とは(怒れない哺乳類)

昨日は、残念な報告があり実家の両親に会いに行きました。

父は怒り、母はそんな状態で怒らなかったお前にも責任があると言われました。

「そんな状態で4年間もどうしていられるんだ。信じられない。」と長い付き合いの代表取締役に呆れられたばかりです。

「怒らないでいられる辻川さんが凄い。」と言って下さる人もおりますが、どうして怒れないのか?


(「お前が好きだから」といつも好物を並べてくれる母。)


「怒れない人」について、ネットで調べて見ました。

哺乳類などの動物は、自分の身に危険が及んだとき、防衛本能が怒りとなって現れます。人間も動物と同じで、何か大切なものが侵害されそうな場面で怒りを感じます。

とあり、さらに

怒りを抑え込んでいるとどうなるでしょうか。実はため込んだ怒りは、自分に向かうことになります。「あのときああ言ってやればよかった」といった後悔は自分を苦しめ続け、メンタルヘルスに支障をきたす原因にもなり得るのです。

とありました。

後悔が自分を苦しめ続けて、鬱状態になるって、息子が自殺した時からずっとそうだったなって、改めて思いました。

何を言われても自分が悪いと思うから心からは怒れない。笑うしかない。

すると何をしても怒らない人って事になり、さらに責める事で支配できる人になってしまうのですね。

怒りが哺乳類の自己防衛であるなら、怒れないと言うのは自己防衛出来ないと言う事なんですね。


(母が散歩の途中に咲いていた「ぼけ」の花を折ってきて生けてありました。「折るのが大変だった」と言うので「今度はハサミを持って散歩すれば?」と言うと「そんな事したら確信犯になってしまうよ。」と笑い合いました。)


子供を失うと言う事は、私だけの事ではないのですが、やはり私に取ってはとてつもない打撃であり、心の深い傷だったのだと改めて思いました。

私は、「悲しみや辛さや落ち込む事は大切な心の働きです。それとしっかり向き合う事が生きる力になる。そうして他者の痛みが分かる様になる。」と言う五木寛之さんの言葉に救われた感じがしました。

忘れなければ、考えない様にしなければって思いながら、思い返して後悔するばかりでしたので。


(花にも母の愛情が伝わるのか、何年も花を咲かせるので驚きます。)


「辻川さんは、武人さんの事があったから、そうなったのですよね。でも、やるだけの事をやっても出来ない事もあるのです。辻川さんが精一杯やって来たのは、仲間たちみんなが見て来た事ですよ。だから後悔するのはもうやめませんか?」

東京でのロックライブに誘ってくれた仲間からの言葉でした。

悲しみが消える事はない。それと向き合いながら、しかし後悔し続けてはならない。

無防備な哺乳類は、食べられちゃうのですね。

それが現実なんですね。

そう言えば、両親とテレビを見ていたらタコを飼っている人が出て来ました。

そしたらタコにも学習能力があり、感情がある事を知りました。

心があるのは、人間や哺乳類だけでは無かった。

すると、鳥にも、植物にもある。母が花を咲かせ続けているのを見ていますと、きっとあると感じるのです。

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