辻川慎一つくば便り

お盆を迎える

まだまだ暑いですが、お盆が近づくにつれて秋が近づいていることも感じます。

コオロギが鳴き、稲の穂が垂れはじめ、風も変わって来ました。


(アゲハ蝶も産卵の役目を果たし続け、力尽きたのか地面で動けなくなっておりました。)

私の現在の職場には色んな職業を体験されて来た人たちがいます。

自衛隊だった人。競輪選手だった人。会社経営をされた人。実に様々な人にお話を聞く事ができます。

警察官で30年近く刑事をやっていた人にも貴重なお話を聞けます。

腐乱した死体や生前の姿を留めない死体などたくさん見て来ました。

腐乱した死体の臭いは凄まじいですが、日本の警察官は亡骸に失礼であると臭いとか気持ち悪いとかは決して言ってはならない事になっています。

薬物の確認で死体の口の臭いでさえ嗅がなければなりません。

自分は、ぐちゃぐちゃになった顔をなるべく生前の姿になる様にしました。

どうしてか?だってそのままじゃかわいそうじゃないですか?

想像を絶する大変な仕事ですね?と尋ねると、それを嫌だと思ったことは無いのです。と言います。

そして、交通機動隊の時に追いかけていた暴走族のリーダーが事故死した話もされました。
自分の責任では無いのですが、今もお盆には事故現場に行って手を合わせます。

そんなお話をして頂きました。

警察官も人によるのかも知れませんが、人が生きる現実、その生と死に密接に関わる大変な職業であることを改めて教えて頂きました。


(フェンスの向こうの自衛隊。霞ヶ浦駐屯地の保管倉庫らしいです。)


生きていた人、亡くなられた人に失礼であってはならない。お顔がぐちゃぐちゃじゃかわいそうじゃないですか。となるべく元の姿に戻す。

その気持ちが大切なんだよな。
私たちが、傲慢にも見ない様にしてきた真実がそこにもある。

私自身が反省しながら、生きている人ばかりでなく亡くなった人たちにも失礼にならない様なお盆を迎えたいと思うのです。

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