辻川慎一つくば便り

お盆そして敗戦の日

明日は、日本が敗戦した「終戦記念日」。かつて日本に支配された国の人々に取っては解放の日。
立場の違いで同じ日が違う記念日になっている様ですが、多くの日本の庶民にとってもこの日は戦争から解放された日であった様に思います。

私の父の一家が凋落してみなで鉱山で働き出したのも、「富山の空襲でみんな焼かれてしまったからなんだよ。」と父が言えば、母が「私の生みの親が早く亡くなったのも戦争のせいだった。戦争はいけない。」とそんな話をしてくれます。



息子が観たいとの事で、家族で宮崎駿さんの映画「君たちはどう生きるか」を観て来ました。

宮崎駿監督の集大成の様な映画は、やはり「反戦」であり人間の愚かさと愛への希望を描いた様に思います。

なので、楽しいとかワクワクするとかの感じではありませんでした。

そんなに単純で、簡単では無いテーマに挑んだのですね。

ところで、「盆帰り」でタイに滞在している仲間から写真が送られて来ました。


日本よりも涼しいとの事ですが、庭にマンゴーが成っているそうです。



とても豊かな感じがします。


そのタイにも戦争で日本軍が攻め入り、「泰緬鉄道」を建設した。その攻防を描いた映画の音楽が「クワイ河マーチ」だった様に記憶しています。

ただし、タイ自体は王国として独立を守ったのでした。

ベトナム、カンボジア、ビルマ、そしてタイ。

東南アジアを巡って、ヨーロッパ、日本、米国が「支配権」を巡って争い、戦争を繰り返した歴史がありますが、他国民とその軍事力によっては決して支配される事は無いと言う歴史的真実を示し続けた地域である様に思います。

タイの青年労働者たちは、日本よりも韓国へ働きに行くそうです。日本よりも条件が良いからなんですね。

ベトナムの青年たちも韓国を選びはじめているとベトナムの方に聞きました。

ベトナム、カンボジア、ビルマ(ミャンマー)からの青年たちを迎えながら、本当に人として友となり、仲間になれるためには何が必要なのか?

戦争をしない。許さない。と言うのはそうした現実の、眼の前の人との人としての関係作りの中にある様に思ったりします。


1979年にタイから戻ったC56-44は、タイ国鉄仕様で大井川鉄道を走っていたのですね。

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