辻川慎一つくば便り

お尻を拭き上げる。

「辻川さん。トイレに行きたいと言うのでお願いします。」とトイレがある最初の停留所で相方の介助人さんに頼まれました。

小学校低学年の男の子でございます。

発車定刻が迫っていて子どもと二人でトイレ駆け込みましたら、小でなく大の方だとのこと。

急かしてもしょうがないので「どうだい。でたかな〜?」なんて声をかけながら出して頂く。

発車時間になったと介助人さんが様子を見に来ました。

「出たか〜。良くやったね。お尻拭ける?」と聞くと一回は拭いて見せてくれたのですが「う~ん。もうちょいかな~。」と言うとお尻を突き出します。

お尻を託されて、私がもう一回拭いてみる。「う~。仕上げにもう一回だな。」と3回目。「これで大丈夫だね!」

「ウンチしたし手を洗おうか?」と言うと水だけで洗おうとするのでハンドソープを出して手を当てて一緒に洗いました。

そして、転ばない様に見守りながら、ダッシュでバスに乗り込みました。


(幸運を運ぶと言われるてんとう虫は、アブラムシだけを食べるとのことです。樹木を育てる人には有り難い虫でございます。)


考えて見ると、自分と自分の子ども以外のお尻を拭くのは初めてのことでございますが、ことの他自然にできた事に自分でも驚きました。

「緊急時」と言うのは、一緒に対処する人を結びつけるのかも知れませんね。

「あの子のせいで発車が遅れた!」と言う子もおりましたが、その子も含めて私への信頼感が高まった事を感じた次第です。

「私の(僕の)話を聞いて。」と言う働きかけが増えて来ました。子どもたちが投げかける表情も変わって来た感じがいたします。


(梅の葉についているのですが、どうやらアブラムシの卵らしいです。せっかくのてんとう虫なんですが、アブラムシに甘い汁を頂くアリがてんとう虫に噛み付いて近づけなくするのですね。なのでアリ対策をしないとアブラムシがびっしりになります。酸っぱいのが嫌いとのことなので、幹に竹酢をかけたりするのですが雨が流してしまいます。)

他の子を批難したり、あまり表情を表さない子がいたり、大きな体をして殊の他甘えん坊だったり子どもたちも色々なんですが、本当はお話がしたいし聞いて欲しいんだなって感じがします。

自分自身が自分を受け入れて行く事って、実は大変な事なんだよな~って思います。

いっぱい食べたね~。すご〜い。
良く眠れたね~。良かったね~。
ちゃんとおしっこやウンコができたね〜。お尻が拭けた?やったね~。

なんて、大人だと笑われそうだけど、本当は当たり前の事じゃないのですよね。

自分を受け入れ、人を受け入れて行く基本は、食べる、寝る(良く呼吸する)、出すにあるのかな~なんて思ったりしました。


(こちらはてんとう虫の幼虫でございます。わが家もかなり自然豊かでございます。庭にスズメも来ます。雑食でアリも食べるとのことで納得。アリはアリで敵がいる訳です。)

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