辻川慎一つくば便り

ある日突然。

寒さのピークが去りかけている様ですが、豪雪が降っている地方は大変な様です。こちらは、昼間に風さえ無ければ穏やかなに感じられる分有り難い様に思います。

昨日も車で1時間ばかりかけて温泉に浸かって参りました。都会から茨城に越させてしまった妻は「茨城はとても寒い」と言います。なのでなるべく温まる様にと思っています。

今月は息子の一人の命日、3月になると東日本大震災と原発事故から14年になりますので約2万人の人たちの命日が来るのだなと温泉に浸かりながら思いました。

痛みや悲しみの記憶が消える事はありません。

人の世界は記憶の中にあるのだと思います。

厳しく生きて、職責を果たしている私の上司と話した時に「辻川さん。辻川さんには辻川さんの世界がある様に、人はそれぞれの世界を持っているのです。」と話されました。つまり、それを尊重すべきだと言う事だったと思います。

とても印象的な言葉でした。


(モノも人の記憶と共にあるから大事なんですね。モノも大切にして来れなかった私です。妻が叔母の遺品のネックレスで作ってくれました。つまり、私にとっては叔母さんと妻の記憶の品になります。)


私たちは、今がずーっと続く事を前提に考える訳ですが、明日があるとは限らない。

ある日突然終わるかも知れない。それは私かも知れない。目の前の人かも知れない。

それを、事ある事に知らせれて来たのではないでしょうか?

私自身が、本当にそれに学んで来たかな?
そんな事を考えました。

次は無いのかも知れない。
人に会うのも、生活するのも、働く事でさえも、生きる事自体に忘れてはならない事の様に思うのです。

若い頃にはあまり考え無かった事なので、そんな年になったのかなとも思います。


(息子の一人を亡くした時に用意したものです。それからずっとそのままでした。12年経って、改めて探しました。ダメな父親のままだと反省します。)


明日が無いかも知れない。次が無いのかも知れないと思いながら一つ一つちゃんとしないとと思うので、いつもまだまだだなーって思う事ばかりです。

そう言えば「ある日突然」って言う歌があったと思い出しました。
「トワ・エ・モワ」と言うデュエットの歌でした。フランス語で「あなたと私」と言うデュエット。1969年と言うので私が中学生の時に流行った歌なんですね。

https://youtu.be/hk10rosCBJQ?si=Na5kge-BqpkEk4tA

こちらは、ある日突然友だちからかけがえの無い恋人になったと言う歌詞だったと思います。

素晴らしい出会いも当たり前になるともったいない事になる。

ある日突然無くなる事がある。
むしろそう言う事の繰り返しが人生なんですよね。

お互いにそれぞれの記憶が作る世界がある。その記憶の中には宇宙から生まれた地球の中に誕生した生命40億年の記憶があるのですね。

だから自分の世界も他の人の世界も大事にしたい。

それが出来るのも人間の様に思います。

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