辻川慎一つくば便り

「違いが分かる男」の…

今年最後の2週間は、土曜日も乗務になりますので長ーい2週間になります。

それが終わると約一週間の年末・お正月休みになりますので何とか無事に、安全に送迎の勤めを果たしたいと思っております。

ところで今日から違うバスを運転する事になりました。

三菱ふそうから日産製の中型バスです。37人から40人乗りのバスになりました。


新しいバスを運転している運転士さんには、何の参考にもならないお話しを少し。


どちらもかなり古いバスですので。

まあ、とにかく色々と違うので戸惑います。

シートベルトが、三菱製は乗用車と同じく右側から引っ張るのですが、日産製は左側から。

シフトレバーのギア選択が違う。排気ブレーキも三菱はレバーを上げて入れるのに、日産製は下げる。

ギアチェンジを行う回転数に上がるスピードが違う。

もちろんスイッチ類も違えば、バッテリーや機器配置も違うのです。

あげくにデジタコのスイッチも左右反対側。サイドブレーキも床とフロントで違う。

意識しないと、運転しながらいちいち手惑います。

それでも何事も無いかの様に快適に乗ってもらえる様にと、とても神経を使う訳です。

色々確認するのに、出庫ギリギリまで時間がかかってしまいました。

走りだすとエンジン音も違います。三菱製の方は、板バネかショックアブソーバーがヘタっているのか道が悪いとギシギシと嫌な音を立てるので、乗っている方に恥ずかしいのですが、エンジン音の方は「ヒューン、ヒューン」と何気に気持ちが良いのです。

日産製の方はと言いますと、ガタボコを拾わないのが救いなんですが、エンジン音の方は普通と言うか、ボヤーっとした感じがします。

でも暖房はすぐ温まる。

ずいぶんと違うのです。


座席のスタイルも、収納式のシートベルトではない古いタイプと言うのは同じながら、通路より座席が高くなっております。


今はどうなんでしょうか?昔の特急電車にあった様な客席なんですね。

変な事に感心したりして、ちょっと楽しい発見もございます。

変化に対応しないと戸惑いながらの運転になりますが、発見があるのは面白いと感じます。

ちょっと「レトロ」なバスを運転できる運転士ならではの楽しみもあります。


一時帰宅をしましたら、妻がお昼を用意しておいてくれました。


実は昨日、私の両親を訪ねてお墓参りをしてからJR時代の友人宅にも寄りました。

そこで頂いた手づくり野菜と手づくりたくあんが並んでおりました。

まあ、何とスーパーで売られている野菜と違う事でしょう。全然別物で美味しい。手づくりたくあんも絶品でした。

大根自体が美味しい上に、塩加減が素晴らしく素材の味が生かされておりました。

なんて言うか、作る人の人柄が野菜にも現れるのだなと感じます。

私も妻のおかげで、だんだんと違いが分かる男になって来たのでしょうか?

ワイルドである事が、格好良いなんて言う時代を生きて来ましたが、たくさんの人たちが「男らしく」この世を去って行きました。

70近くになって、それが本当の強さなのか?格好良い事なのか?ようやく考える様になりました。

周りの人や大切な人を置き去りにして、自分勝手なだけだったのでは?

そんな生き方が通用しない時代になっている。時代の違いも感じる様になったかも知れません。

今年も残り半月です。1日1日を大事に、丁寧に生きられたらと思います。

夜の乗務に出発します。


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