辻川慎一つくば便り

「すずめの戸締まり」の椅子

今日が休みなので、昨晩は夜九時に帰宅してから能登半島の震災の報道を見ていました。

東日本大震災の時には、福島第一原発事故が起きて二重に大変だったのですが、志賀原発も外部電源を取る変圧器が破損して回復の目処が立っていないとの事でした。稼働中であれば、福島と同じ事態では無かったのか?
そう考えるのは、私だけなのでしょうか?

映像で被災された人、大切な家族を失った人の言葉を受けながら、何とも言えない気持ちになってしまいます。

「行ってきます!」には「ただ今!」があり「お帰りなさい!」が続くはずでしたが、それが無くなってしまった。

心の打撃に加え、寒い上に不十分な水と食べ物に不衛生で過酷な環境が襲いかかっているのです。

窃盗や性被害も出て来るのは、東日本大震災の時にもあった様です。

なので、一人にならずに一緒に身を守る事が大事だと言います。

信頼できる人のつながりが、最後の頼みである事が、絶えずリフレインされて来た真実の様に思います。


クリスマスプレゼントで、妻に職人さんが作ったちょっと良いブーツをプレゼントしました。


そしたら、「ブーツを履くのに玄関に椅子が欲しい」と言うのです。

なので鶴岡の海岸で拾った流木を使って椅子を作りはじめました。

作成途中の椅子を見た妻が「可愛い!『すずめの戸締まり』の椅子みたい。」と言う。



こちらの椅子でございます。

『すずめの戸締まり』は、ご存知でしょうか?



新海誠さんが制作した映画でございます。


私が、息子の一人を亡くし、政治党派内で揉めて、絶望的になっていた時、現在の妻と息子の勧めで一緒に観たのが新海誠さんの「君の名は」でした。

「君の名は」も東日本大震災が隠れたテーマでしたが「すずめの戸締まり」は、さらにストレートに描いた映画です。

映像が素晴らしい分、どちらも涙しながら観てしまいます。

亡くなったからと言って、人の関係は終わらない。思いとしてずっと生き続けて行く。

そう言うモチーフかと思います。

椅子は津波でながされて無くなった椅子と言う設定で、「すずめの戸締まり」の中でとても重要な役割を果たしています。

椅子を作る事になったのは偶然。鶴岡の海岸で、流木を拾ったのも偶然。

偶然を縁として結べるのも、人間だからならなのかも知れませんね。



妻が、背中も可愛いと言ってくれました

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