辻川慎一つくば便り
Home
友情は季節に咲く花
朝から気持ちが沈みがちなのは、雨音のせいなのか。気を取り直して、コーヒーを淹れたり、朝食やお弁当を作ったり、連休にたまったゴミを置いてきたりと動く事で気持ちの立て直しを致しました。
肌寒い感じだったのが、出勤する頃には雨が止み、陽がさして来ました。バスの窓やボディについた水をスクレーパーで落とし、出庫する時間には青空が出て来ました。
雨上りの新緑は、やはりはっとするほど気持ちが良い。だんだんと気持ちも晴れて来ました。
(転居予定の同居人さんに、来客があるので公園ランチに致しました。公園から見える筑波山が綺麗でした。)
朝乗務を無事に終えましたら「緊急ミーティングがあるので待っていて欲しい。」との事で、バス清掃を終えてからさらに1時間ほど待ちました。
内容は、会社に複数のクレームメールが寄せられているとの事で、その対策の話し合いでした。
具体的には割愛しますが、どこで誰が見ているか分からない。会社の看板を背負って走っているので自分とは無関係と思わずに気を付けて欲しいとの事でした。
自分の事かと心配になるのですが、内容的には私ではないと安堵しながらも、油断は禁物だなと思った次第です。
以前ブログ読者さんからも「辻川さんを見ました。」なんて言うメッセージを頂いて「あくびしていませんでしたか?」なんて心配になった訳です。どこで誰が見ているか、分からないのです。
幸いブログ読者さんは「きっちりとして格好良かったですよ。」みたいに言ってくれました。
クレームと言うと、守りに入ると嫌な感じがしてしまいますね。でもちゃんとしたクレームにはサービス業のプロたろうとすれば、必ず学びがある様に思います。
クレーマーと言われていた人にも接しましたが、先入観を持たずにしっかりと向き合いましたらとても信頼して頂いた経験もありました。別のルートに変わった後「あの運転士さんは良かった。」と言っているとお聞きして、嬉しく感じた事があります。何だか友情を感じて、どうしてるかな〜って懐かしくなったくらいです。
結局人と向き合う姿勢の様に思います。しかし、簡単に通じる訳ではなく積み重ねなんだと思います。直ぐに分かり合えるなんて底が浅い。やはり繰り返しと時間が必要なのだと思います。
(おなじみのヒメジオンです。別名貧乏草。折ると貧乏になっちゃうとの事ですが、何と若芽や葉は食べられるとの事です。)
人の気持ちや心も移ろい安い。私には、とても長い間信頼し合って来た仲間たちがおりますが、友情もまた季節の花と同じ様に移ろうと言ったのは、深沢七郎と言う作家でした。いわゆる「姥捨て山」の伝説を「楢山節考」と言う小説にしたので有名な人でした。ギタリストでもあったのですね。
私の方は、1961年に深沢七郎さんが書いた「風流夢譚」事件の方で記憶している作家さんでした。天皇家をパロディにした内容があると「風流夢譚」を出版した中央公論社の島中社長宅が右翼に襲われ、家政婦さんが殺害された衝撃的な事件でした。
安保闘争をはじめ、政治運動が激しかった時代背景があった様に思います。
政治運動と言うのは、人と人を対立させるのです。激しく自分や自分たちの正当性を主張し、相手を否定する。それで、何が生まれたの?なんて考えないのですね。
そんな時代に生きた作家さんが残した言葉でした。
友情は季節に咲く花と同じで、変化して移ろい、次々と新しい花が咲くんだよって自然の理にかなっているよな〜なんて思ったりします。
(「ノジシャ」と言う花も群生しておりました。ただの雑草みたいですが、こちらの別名は「コーンサラダ」との事で若葉が食べられる草との事です。)
終わったと思ったら新しい出会いや友情が始まる。
考えて見ると、実際にそんな人生が続いているなと思うのです。花を愛でる様に、人も友情も愛でながら移ろう事が自然なのかも知れません。花は今生きている事の大切さを教えながら、精一杯咲いている様にも思えます。
未選択
2025/05/07 14:26
0
未来に触れる。
母が身辺整理をし始めて、私の小学校からの通信簿を渡してくれました。小学1年生の時の先生の評価には「落ち着きが無い」とありました。それから60年経っても、なかなか落ち着かない人生を歩んで来た様に思います。落ち着かないどころか、波乱万丈の人生が続いております。
そろそろ落ち着かないと、心が波立ったままで冥土行きになりそうです。今度こそ落ち着いた生活が出来るかな?って思っていたら、また破綻してしまいました。
でも落ち着くって、落ち着こうと努力する事より、日常の一つ一つの事をしっかりやると言う習慣の中でしか身に付かないのかも知れません。
あれもこれもって欲張ってやろうとすると、一つ一つが雑になり落ち着くなんて事はできませんね。つまり、心を込めて一つ一つやると言う事を通してしか落ち着くなんて事はできないのかも知れません。
全てをやろうなんてのは、土台無理なんですから。
昨日は、芝生を引き剥がして木の柵を作ったミニ畑に野菜の苗を植えました。
DIYのお店に行くと苗も結構なお値段で売られておりますが、近くのJAに行きますと60円とか90円とかで売られております。まあ、本当は種を撒けば良いのですが、そんなにたくさん必要な訳ではありませんので、安い苗を植えました。
野菜の苗の脇に、花の苗も売られておりました。一鉢35円とかなり安いのです。
それでも、どれにしようかな?としばし悩んで選んで来ました。花の名前が書いて無いので、花壇に植えてからググって見ました。
こちらです。分かる人は分かりますね。
「忘れな草」なんですね。先日「なよなよ忘れな草」を公園で見つけたお話しを載せたばかりでした。
「アダムがエデンの園に住んでいた頃、彼が花の名前を一通りつけ終わって歩いていると、小さな花に声をかけられた。『私の名前はなんて言うの?こんなにかわいい花を見落とすなんて。』アダムは嘆き、『二度と忘れないよ。名前は勿忘草だ。』と名付けた。」という言い伝えがあるそうです。
見落としそうなくらい小さいけれど、可愛い花の私を忘れないで。そんな意味を込めて名付けられたのです。
昔「忘れな草をあなたに」と言う歌が流行りましたが、そう言う意味だったのか〜と今さら分かったのでございます。
野菜を植え、花を植え、さらに物置も傷んで来ましたので一旦ものを出して白ペンキで塗装致しました。
作業服はもちろん、手にも顔にも白ペンキ。でも雨ざらしの木材なので、塗らないと腐ってしまいます。人がメンテしないと持たないのが、木造建築なので貧者なりに手入れ致します。
早めに切り上げて、シャワーでペンキを落とし、焼酎をちびちびやりながら映画を見る事にしました。休日らしく。
こんな映画でございます。
中国とインドに挟まれた仏教王国のブータンの映画でした。
ブータンの首都ティンプー(人口11万人ほど)に住む、やる気が無い教師がオーストラリアに行く事を夢見ながら、標高4000メートル以上ある僻地の学校に送られる。嫌で嫌でしょうが無いのですが、村人全員に歓迎され、子どもたちの純真な心に触れながら、本当の人としての幸せや喜びを感じて行く。そんなストーリーでした。何が素晴らしいかと言うと美しい風景映像と、村人みんなが歌を歌うの何とも言えない深い声です。歌は、自然と神、 そして人に向けられた心の表現として歌われる。あ~、人間の歌ってそもそもそうなんだよな〜って思います。
それから水牛の仲間でしょうか「ヤク」と言う牛の乳や糞まで生活に欠かせない大切な存在として描かれております。なのでヤクの歌も心を込めて歌うのです。
村一番の歌い手でもあった村長さんが「先生は、未来に触れる事ができる。」と言う言葉が印象的でした。妻を亡くしてから歌わなくなった歌を、冬が来てティンプーに帰る先生のために歌う。その中で子どもたちの先生への思いがこもった手紙を読む。その場面で思わず泣いてしまいました。
人への思いってこうだよなって、自分の心の原点を思い出させてくれます。
ネットが広がってから、ブータンと言う国の人びとも「世界一幸福」だと思わなくなってしまったと言われます。他の国や人と比較する様になると、幸福感が下がるのはどこの国の人も同じなんですね。
子どもたちが勉強する紙が無いと言われて、自分の部屋の寒い風よけの紙を破って子どもたちに分けた先生の心を、子どもたちは知っていたのです。だから先生を信頼して、好きになって、一生懸命勉強した。だから離れたく無かった。
そこまででなくても、私の子どもの頃もノートや紙は貴重品だったよななんて思い出しました。今は、ものが溢れていて大切にしなくなりましたね。当たり前になってしまいました。
「先生は、未来に触れる事ができる。」って「子どもたち」を通して、そして周りの人びとを通してなんですね。
それもまた、忘れられて来た事の様に思います。
先生に限らず、私たちは未来に触れる事ができるのだと思います。
そう思わなくなってしまっただけの様に思います。
国鉄分割民営化に抗った時に、私たちは一点の火花となって拡がるのだと思いました。
拡がる事が大事だった訳ではなく、そうしてみんなで未来に触れようとしていたのだなと思い直した次第です。
どうも最近は、何かとちまちましております。
https://youtu.be/QiCrhhl69IM?si=XdADgKEA0bobbU2B
未選択
2025/05/06 08:26
0
静かな時間、静かな休日。
JRの労働組合、動労水戸の現委員長木村さんから以前聞い話しです。仕事の関係で、制服でたまたま乗ったタクシーの運転手さんが元国鉄の人だった。国鉄の分割民営化でお辞めになってタクシードライバーになられたのですね。
道々話されたのが「辻川って知ってるかい?あいつは激しい男だった。」と言う事でした。木村委員長が、私の後を引き継いでいるなんて事はドライバーさんが知る由もないので、何の縁だろうか?と驚いたそうであります。
どうも私は、そんな鮮烈な印象を残していたのかと自分でも驚いたのでございます。
その様に、一つの時代を駆け抜けて人の忘れ難い記憶になっていたのかなと、改めて思いました。
みんなでワイワイやる事も好きではありましたが、一人静かにいる時が好きな私でもありました。
一昨日は目一杯動きましたので、昨日は「新緑の友」の誘いで、つくば市(旧茎崎町)の高崎自然の森公園に出かけました。
様々な種類の樹木があり、新緑が素晴らしい公園でした。写真は「イヌブナ」の樹林です。木材としては森の女王と言わるブナに劣ると言うので、イヌブナあるいは、幹が黒いので黒ブナと呼ばれるとの事ですが、なかなか綺麗な木肌に思いました。
木漏れ日も優しくて、眺めていると心が静まります。
八重桜は終わっておりましたが「ヤブデマリ」の花が満開でした。アジサイの花に似ているのですが、アジサイやコデマリよりも早く開花するのですね。初めて見た花でした。
ヤブデマリを見ながら、自作オニギリとなかなか美味しい「神戸茶房」製ジャスミンティーを頂きました。
シャクナゲの花も咲いております。
親子でワイワイザリガニ釣りをしていた睡蓮池の脇には、藤の花も咲いております。
これからは、アヤメの時期になりますね。
ゴールデンウィークでもあまり人がおらず、静かに過ごせる公園でした。すれ違う外国人ファミリーと笑顔で挨拶を交わしたり、心が和むひと時を過ごせました。
いつの間にやら、腰の痛みも忘れてしまいます。
せっかく来ましたので、以前バスで走っていて気になっていたカフェに寄る事にしました。「まるなかふぇ」と言うお店です。
店内に入りますと、決して押し付けがましくないセンスの良いお店でした。オーナーさんの人柄が表れた素敵なお店でした。
メニューを見ながら、絶対美味しそう!と思い、カフェラテとレモンケーキタルトを頼みました。
綺麗です。食べ方を聞きますと「タルトが硬めなのでフォークでガツンと行って下さい。レモンが効いてますので、お好みで付けて見て下さい。マイルドになります。」との事でした。
いや~、レモンの皮の粒も入っていて実にさわやかな香りと酸味。感動的に美味しい手づくりケーキタルトでございました。
カフェオレがまた素晴らしく美味しいのでございます。
周りを見ましたら、女性客でいっぱいです。納得のお店でございます。
ちなみに、私が一番先にチェックするのはお水なんですね。出てくるお水が不味い店はダメなんです。
このお店の水が美味しいので、ケーキも絶対美味しいと思ったのでございます。
当たりでした。
以前の私のイメージだと想像できませんよね。
人と出会ったり、別れたりするのは人生そのものだと思いますが、無駄だったなんて事は無いのだと思います。
良いと思う事は学ばないと、掛けた時間がもったいないだけだと思います。
明日死ぬかの様に生きろ!
永劫続くかの様に学べ!
は、基本昔からその様に生きて来た事は変わらないよなって思います。
さて今日はまた、懸案事項に精一杯取り組もうと思います。明日は雨模様ですので。
未選択
2025/05/05 05:32
0
みっともないかな?
一昨日、ダイソーで買い物をしましたらセルフレジしかありませんでした。
画面を見ながらバーコードで、ピッピッってやるあれですね。
大して混んでなかったので、画面を見ながら考えながらやっておりましたら、後ろに立っていた女性店員が「精算!」みたいな言い方をしました。
バス運転士は、接客業でもございますので「精算!」ではなく「精算をタッチして下さい。」とか「お願いします。」でしょう?とムッとしてしまいました。要するに上から、できない人に指示している感じなんですね。
一応「ありがとうございました。」とは言ったのですが、口の利き方のできない店員だと無視してしまいました。
あ〜あ、私も感じが悪くて、みっともない年寄りになってしまったのかなと思ってしまいました。
ここで笑顔になれたら凄いよなと思った次第です、みっともなくないお年寄りの第一条件はいつでも笑顔の様ですね。
ただし、誰もいないところで笑っていると気味が悪いので、そんな時は「人知れず微笑まん」が良いと思います。
ダイソーで、手頃な檜の台座を見つけました。
私が徳島の鮎喰川河川敷で、徳島刑務所に無実の無期懲役で収監されていた星野文昭さんを一足先に連れて帰ろうと選んだ石でございました。
残念ながら、その思いは果たせませんでしたが石は残りました。私以外には、何の価値の無い石でございます。
石を木の台座に収めるために、懸案だった丸鑿(ノミ)をネットで頼みました。
こだわれば、職人さん手づくりのノミはあるのですが、とても手がでません。なので4本セットで1300円のものです。
この値段のもので果たして彫れるかどうか、不安があったのですが想定外に彫れました。ハンマーで叩きながらだとなかなか快適でございます。
うーん、これなら自作でお盆なんかも行けそうだな〜って思ったりします。
ほぼ石の形通りに彫れて、石が収まりました。しかし、白っぽい檜のママだと小さなお墓にしか見えません。なので、残っていた天然素材オイルステイン塗料を塗って見ました。
何となく飾り風になったかなと思います。私の中では風化しない記憶の印なので、良しとします。
そんな訳で、全て黒く塗っ昨日ではございませんでした。
そう言えば、今月の給料からフルタイムパートの私にも3000円アップになります。物価高で一万円、二万円アップでも足りないと言われておりますので、たったのそれだけ?なんて思う人もいるかと思います。
確かに今の中小、下請け企業労働者の給料と言うのは家族を作り、次の世代を再生産して行ける様な状態ではないと思います。
しかし、です。働く人が汗水垂らして、色んな苦労をして得たお金と言うのは、金額の大小の問題にすると、その価値は分からなくなる様に思います。
そうすると、いくら稼いでも大切に使えないのではないのでしょうか?
夫婦でも、家族でも働く人の苦労が見えないとお金を大切には使えない。
そんな事を考えます。
だから大切な事は、多い少ないからは、見えないと思うのです。
一旦、お金の多い少ないから離れで、どんな苦労をして得たお金で、それが何のために必要なの?何が大切なの?って良く考える時なのかも知れません。
人を大切にする。ものを大切に使う。その習慣を思い出しなが、身に付け直したいと思います。
未選択
2025/05/04 07:07
0
断固とした一日。
一昨日は乗務が入り、昨日は強い雨で晴れた今日もいつも通り3時に目覚め、夜明けと共に動き始めました。
残念な事に、毎年見事な花を咲かせて見せてくれたドウダンツツジの生垣が無残にまだら枯れしてしまいました。なので枯れた木の伐採から始めました。のこぎりで幹を切りましたら、真ん中に黒い穴が空いておりました。どうやら虫にやられてしまった様です
ちょっとだけ街場で困るのは、切った枝を細かくして袋に入れなければならない事です。大量に枝が出ましたので、切った後が大変なんですね。
続いて、玄関の整理とペンキ塗りに挑みました。
何せ古い家なのであちこち傷んでおります。本当は、アメリカのちょっと昔の時代みたいに、家全部のペンキ塗りをしたいくらいです。とりあえず出来る範囲からと言う事で玄関内外の床とドアを塗りました。
矢沢永吉さんの歌ではありませんが「黒く塗りつぶせ!」って感じです。
そうさ朝から晩まで Night&Day
いつも働きぱなし
まるで犬ころみたいさ Night&Day
なのに文無し Night&Day
シャクナ
金持ちを
みんな
黒く塗りつぶせ〜♫
まあ犬ころには失礼ですが、文無しは一緒かも知れません。
どうもペンキ塗りも腰に来ます。
しかし、不屈に
飾り棚代わりにしようと考えた自作長椅子も黒く塗り。
さらに庭の畑の囲いも、芝をはぎ取りながら黒く塗った板でリニューアル致しました。
いやあ、ひたすら黒く塗った一日でございました。
安売りのペンキを買って置きましたので、費用は2000円。全て自力でございます。
すっかり汚れて、疲れてしまったのでシャワって洗濯機を回そうとしましたら「U4」エラー。ん?「UFO」ならずとも良く分からん。しかし、ここで洗濯機がダメになるのは痛すぎる〜。金がね〜。
諦め切れず、ネットで調べました。蓋のロック異常との事。ん〜。試しに蓋を上から押さえて見ましたら動いたではありませんか!
天は、我を見放さず!
いや、どんなに頑張っても報われるとは限らない。
どんな結果になろうとも、私は今日も一日断固としてやり抜きました。
それで良いのでございます。
未選択
2025/05/03 17:02
0
前のページ
Home
次のページ
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
カテゴリー
未選択(1415)
最新記事
百日草に思う土曜日
(06/28)
続ワン・セカンド
(06/27)
ワン・セカンド
(06/26)
一見孤独な高齢者の夢想。
(06/25)
毎日少しづつ。
(06/24)
RSS
RSS 0.91
RSS 1.0
RSS 2.0
リンク
管理画面
新しい記事を書く
P R
ページトップ