辻川慎一つくば便り

バス運転士の仕事って

寒く、辛い朝になりました。
いつもより長く眠ったはずですが、何だか気持ちが沈んで、体調もスッキリしません。身体を動かすのも大事とステップマシーンを踏んで見ました。
食べもの、休養だけでなく、適度な運動も大切ですから。

沈んだ気持ち、重い身体が身体を動かす事で晴て行く事もあります。



バスの点検をしていましたら夜が明けて来ました。とても寒いのですが、深呼吸をしましたら気持ちが晴れて来ました。

今日から従業員送迎バスのルートが少し変わりました。外国人従業員だけでなく、日本人従業員も乗せる事になりました。駅に着くと、長い列を作って待っておりました。

いつも通り「おはようございます。」と一人一人にお声がけして迎えました。以前は、プロでないドライバーさんがやっていて「あいさつしない人ばかりだ。」と怒っていましたが、プロであればあいさつするのもこちらの仕事でございます。

ベトナム人の方々同様、ちゃんとあいさつしますと大半の方が返してくれます。

送り出しも同じです。
「いってらっしゃい。お気をつけて。」と声をかけます。」
一日の仕事の始まりですし、無事に帰りもお迎えしたい。同じ労働者として、人として心から思う事です。


(名鉄を走っていたキハ8000の写真に目が止まりました。古い車両ですが、何気に可愛らしい感じがしませんか?)


私の担当バスもかなり古い中型バスで、エアサスでなく板バネタイプです。

はじめて見習い運転士を付けられた時に、客席の最前部に乗って気がついたのはタイヤの上と言う事もありますが、道路のでこぼこで乗り心地がとても悪くなると言う事でした。

バスの運転席はタイヤの前にありますので、運転席の方が乗り心地が良いのです。

つまり、運転席で大丈夫でも客席はそうではないと言う事なんですね。

大事な経験をさせて頂きました。

空調もですが、運転席で感じるのと客席は違うのです。

プロの運転士ならば、自分本意でなくお客様がどうか?で配慮する。それがバス運転士なのだと思います。

お客様の気持ち良いが、バス運転士としての気持ち良さになる訳です。

そこは、電車運転士とも違うところだと思います。運転しながら、直接接する場面がほとんどありませんので。

何しろ尊敬する貸切バス運転士ナンバーワンの人は、新型のバスであっても実に丁寧な運転をされているのを見させて頂きました。

まして私の担当は古いバスです。まあまあ、同じ高齢者同士ですので、一層労らなければならないのであります。

と言う訳で、道路状況を良く見て良くない道は速度を落とし、段差がきつければ徐行する。加速もブレーキングも、不快感を与えない様にスムーズに。

まだまだではありますが、無事に送り届けて下車する時に「ありがとうございました。」と言って頂いた時は、とても嬉しく感じます。

丁寧さや、心配りは感じるものだと思います。

それでも、事故になれば全ての努力が一瞬で水の泡。とても厳しい仕事でもあります。

実はとっても奥が深い仕事だと思います。

浅くするのも、深くするのも自分の心がけ次第なんですね。

それって人生そのものの様にも思います。

これから退勤のお迎えと送りになります。



バス車庫には手作り感がある神棚があります。


絶対大丈夫が無い仕事でもあるからなんですね。

今夜も何とか無事に、気持ち良く感じてもらえる様に心を落ち着けて頑張りたいと思います。

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