辻川慎一つくば便り

霧のち桜が咲く中で

みなさま1週間お疲れ様でした。

私の方は、やるだけやって良い年になったのだから静かに、落ち着いた生活がしたいと願っているのですが波乱ばかりで困ったものです。

今朝は雨で濡れた地面が、急速に温められたためか深い霧の中の出勤になりました。



ところが会社に着くと、明るい陽射しがさして来てあっという間に霧が晴れました。


う〜。もっと早く晴れてくれないの?って感じでしたが、晴れたから良しとするしかないか。そう思い直していましたら、ちょっとやんちゃな若い運転士が声をかけて来ました。

今日一緒に仕事をする青年です。真面目に頑張っている働き盛りの先輩方には「問題児」だと思われているのですが、みなさんと同じでないところが私には面白くて、逆に貴重な存在の様に感じるのでファーストネームで読んでいます。

聞くと色んな好きがある。「辻川さん、車変えたんだ。びっくりするよ!」と言うので「今度はどんな車にするの?」と聞くと「ちょー低いセダンだよ。」と言う。要するに昔ヤンキーな若者が乗っていた「シャコタン」て言うやつらしい。「面白いね。楽しみだね。」って言うとえへへって笑う。

写真も好きで小さな頃から電車好きだったと言うので、カメラの事も聞くと「電車を撮るならこれだね。高いカメラだと撮り鉄がたくさんいて落とす可能性がある。何十万もするのは直すのにもお金がかかるでしょう。」なんて言いながら、自分が携帯で撮った写真も見せてくれました。

電車の事なら元JRですし、多少の知識はございますので「ウンウン、知ってる、知ってる」と相づちが打てるのでございます。

私は、結構幅広いので「風俗」の話しもちゃんと聞けます。

まあ、とにかく安心して何でも話せる事が分かって来た様です。

どんな話しであろうと興味を持って聞くばかりでなく、真面目なだけでない彼の世渡りの知恵に感心する事がたくさんあります。

みんな同じだったら人間なんてとっくに滅びている。違う人や考え方、感じかたって大切だし、それを受け入れられてこそ自分の世界が広がり、成長できるのだと思っています。

受け入れられる力。それが究極の免疫力だと思っています。


(筑西市にて)


その青年や新人運転士を含めて9人、午前中は小学校のスクールバスの全コースの試走をして来ました。何気にその青年が私の隣に座ったのが嬉しかった。
おふざけを言うので、その相手をしながらもみなさん真剣ですし、私も覚えなければならないコースがあるのでメリハリを付けながらでした。

仕事はできるのだけれど、記憶の仕方が違うんですね。ふざけている様で彼の見方や感覚で記憶している。

他のみなさんも同じで、それぞれの記憶の仕方や見方をしている。そして私は私なりに覚えて行く訳です。

その違いを感じるのが楽しいひと時でもありました。

ともあれ、暖かな晴れの下での桜があちこちで見事に咲いておりました。

その景色と共に、今日の日も人の記憶も忘れ得ぬ日になったなと思う私がおりました。

午後からは、バスの清掃にワックス掛けでした。同じ作業をしていても、それぞれ個性があります。

一息ついて、入社したての青年の話しも聞きました。「例えばバンドで音楽性の違いで解散しますよね。そんな感じで離婚したんです。」と言う20代の青年でした。なるほど、「音楽性の違いなんだ。」と妙に納得する私がおりました。
違っても我慢するのが「美徳」とかじゃないところが今風なのかなって感心する訳です。

私とは違うんですね。それを私は受け入れる。違う事にこそ創造性が生まれると思うから。

軽く受け入れている訳ではありません。一つ一つ、否定するのではなく自分の中で思慮しながら反応します。言葉を選びます。

単に合わせるのではなく、心のやり取りがしたいから、敬意を持って話しを聞き、自分が伝えたい事の言葉を選ぶ。

3日間の教導運転士の経験で、相手の状態を思いながら、簡単に言葉にせず、どう伝えたら良いのかを考えながら伝える。その経験が生きている様に思います。

言葉を通じて、少しくらいは心が通うのを感じてくれたから、私の脇に座ってくれたのだと思うのです。

これからも大事にしたいと思う経験でした。

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