辻川慎一つくば便り

複雑な思い

私が、小学生の頃にはベトナムで戦争がありました。

ベトナムには、フランス、日本、アメリカの支配と闘い勝ち抜いた世界史的な歴史があります。


ベトナム建国の父と言われたホーチミンさんは、今は紙幣にもなっています。


その他にもボーゲンザップ将軍であるとか、あらゆる拷問に耐え抜き勝ち抜いたグエンドックトワン氏やアメリカの近代兵器に勝ち抜いた歴史に驚き、学ぼうとした事を覚えています。

ところで今や、そのベトナムから大量の技能実習生が日本に来ています。

外国人実習生、すなわち外国人労働者無しに日本経済は成り立たなくなっているのです。


衝撃を受けたグエンドックトワンの「不屈」。


そうした凄い指導者を生み出しながら、不屈にしたたかに闘ったのは民衆そのものでした。

その歴史ある国の子供たちが、日本に来て実習生として働く。

私は、無事にその橋渡しをする仕事に携わる。

ベトナムの先人たちは一体何のために戦ったのでしょうか?

社会主義の国ベトナムの平均月収は、2万円だと言います。年間で約25万円。

実習生の平均賃金は、16万円。日本の同世代と比較すると低賃金な訳ですが、母国で働くより8倍の収入になる訳です。

日本の労働者が海外に働き口を求めている事も話題になります。

「結局人は、金を求めてうごいてるんだよ。」とは、「社員に給料を払ってなんぼ。」と言うわが社の社長の言葉です。

社会主義だの、革命だのと言って結局金ですか?そんなら、自民党の方が分かりやすい。

そうなるのも分かる気がします。
結局「みんな嘘だったんだね♪」と言う斉藤和義の歌の通りになってしまう。

バカバカしい。
でもね。確かに毎日楽しい日々があった。

職場に信じられる仲間たちがいて、私がいた頃です。

楽しいと言うのは、信頼と同じなんだと思う。

昔の日本人の様に小さな身体のベトナムの人々が、巨体を誇るアメリカ兵を打ち破った。

小さかろうがなんだろうが、信頼できるリーダーがいて団結して闘った時にはきっと楽しかったのだろうな。

その子孫たちを、蔑む様な事を決してしてはならない。

私はそう思うのです。

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