辻川慎一つくば便り

自分に負けない。

今日は、真冬に逆戻りして冷たくて強い北風が吹いております。

昨晩は、雹混じりの雨でした。毎日綺麗にと心掛けている担当のバスが、跳ねた泥水ですっかり汚れてしまいました。

寒い中、40分ほどかけて再び綺麗にしておりましたら送迎している会社の労働者から「寒いのに大変ですね。いつもピカピカですね。」と声をかけて頂きました。

「ありがとうございます!」と笑顔でお返ししました。

自分の重大なミスが原因ですが、約一年間は最低賃金の時給でサビが出た古いマイクロバスの担当と雑務の日々でございました。

そのバスが「汚い」と叱責され、付いている古いカーテンを「しめろ」と言われて閉めていたら「締めろ(束ねろ)」と言う意味だったとか、挙げ句に「(会社)の迷惑だ」と言われている事も聞きました。


(寒風の中、つくば市の公園の梅が咲いています。白梅も咲き始めました。)

「辞めようか?」と思わない日は無かったのですが、ギリギリで支え続けてくれた妻がいて、「ここで投げたら辻川さんの人生はつまらなくなる。」と言う仲間たちがいて、踏みとどまって来れました。

息子の一人を亡くしてから精神のバランスを崩し、脅迫的にアルコール依存症になっておりました。

それを自覚する事からの再スタートでした。

今では、理不尽に思えた「叱責」の一つ一つが有り難く思えます。

何しろ今は、冷たい風や水で手が痺れても磨けば光る担当車でございます。

昨晩は、私を厳しく叱責して来た会社幹部の一人がバスの窓を叩いてワザワザあいさつをして行ってくれました。

ようやくでございます。

人間の信頼が崩れるのは簡単。築くのは大変。と言う事をしみじみと感じた次第です。


(冬の花ツワブキの花は、終わりかけております。)

しかし今の私は、人に信頼されたいからやる訳ではなく、自分の弱さに負けない様にやっております。つまり、自分のためなんですね。

コロッケさんのお母さんの教えの「青い熊」。

あせらず
おこらず
いばらず
くさらず
(自分に)まけない

勝負の世界も、日常でも、本当に負けるのは相手にではなく、言い訳をする自分自身の弱い心になんですね。


(北風に揺れる木々にも木漏れ日があります。)

人間は、自分では自分の顔が見えない。鏡を見ないと分からない。なので人は、自分の鏡でもある訳です。


人が自分を避けているのではなく、自分が遠ざけている。

人も、花も、木も、空も、自分から見ようとしなければ見えない。それが人間の自由。

生きていると言うのは、誠に不思議で、理不尽で、しかし素晴らしい事である様に思います。

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