辻川慎一つくば便り

自分が嫌になる時もありますが、

今日も小学校の田園ルートです。乗客を乗せて走る大型バスの研修は、週1回ペースですので単独運転になるのはいつの事やらですが、今さら無理に焦る年でも無し流れに任せるのみでございます。

かと言ってマイクロバスや中型バスも、舐めて掛かれば大変な事になるのは同じです。

ベテランの人であれ、ミスる事はあるのですから。年だけベテランの私に至っては、一層丁寧でなければなりませんね。

ちょっと自信が持てると、俺は大丈夫みたいな心のスキが忍び込む。そうすると結果は正直に出る。そう言う現実を思い知る仕事でもあります。



誰かと比較して、俺の方が出来るとかそんな心の濁りや増長をふと感じると自分が嫌になります。


誰かを批判したり、自分を上に置いていた時って「俺は嫌な奴だったろうな」と思います。土台人の事をあれこれ思ったり、言ったりして来た自分はどうなの?と思います。

私は、誰の批判をする事も、悪く言ったりする事も出来ないじゃないか?今も変わって無いだろう?そんな奴だから息子が死んだんじゃないのか?

一人、そんな事を思うと自分が嫌になって来ます。自分が生きていても…。なんて事を考えてしまいます。

そんな時に、私が真っ直ぐに血気盛んだった頃から、どんなに困難な局面でも私を支持し、支え、守ってくれた先輩がいた事を思い出しました。

自分の友人たちを次々と亡くし、落胆し、長く体調を崩されております。「元気になったら連絡する。」と言うので、ずっと待っておりましたが、連絡が来ないので迷いながらも電話して見ました。

思ったよりも元気な声で電話に出てくれました。「まだ治らないんだよ。」と言いながら「(やはり私の先輩である)友人が夫婦で見舞いに来てくれたんだ。辻さんの話しをしたばかりだったよ。」「元気な時は車で出掛けるんだけど、辻さんがバスを運転する姿も見たよ。」と嬉しそうに話してくれました。「涼しくなったら訪ねておいで。」と言ってくれました。

そう言う有り難い先輩がいて、今の私はある。そして、こんな私でも、存在を支えにしてくれている人がいるんだ。

そう思うと泣きそうになってしまいました。

私は、どうもここでも心得違いをしている。自分の事しか考えていないって、こう言う事かと思いました。

そして、その掛け替えの無い先輩が身を以て私に教えてくれているのが、人を信じ、信頼し、守り、支えると言う事の在り方そのものの様に思いました。

出会ってから生涯変わる事の無い信頼を投げかけ続けてくれているのです。私もまた、何があろうともそうであらねばならないと思い直した次第です。

「お前は誰にも出来なかった事をやったんだ。功績は消えないんだ。」と言ってくれた人でもありました。

人との比較なんて事の中に心を置いてはなりませんね。それは彼だけでは無く、信頼してくれている人への裏切りでしか無くなります。

私の揺れる心を支え、守り続けてくれている人の揺るがない存在があるのですから。私自身がそう言う存在として、継承する事がある。

自分の心を立て直した夜でございました。

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