辻川慎一つくば便り

身を守る術(すべ)

大型バスの研修を5日間、20時間以上走って「私にも行ける」と思っていたのですが昼間空いている時間でございました。夜間のラッシュアワーを走るのは別物でございます。

暗くて見えないので、やはりとても神経を使うのですが、確認点も多く、疲れて来ると見落としが出ます。ただのラッキーでしかないと、終わってから反省し落ち込みます。

皆さん年下ですが「良くやれているな〜」と改めて感心する訳ですが、聞けばやはり細かいミスが出てしまう様です。やはり簡単な仕事では無い事を改めて自覚し直しております。

やはりダメなのかな〜と、気持ちが落ち込みながら行きつけのJA直売店に野菜を見に寄りました。

花売り場に菊が出始めたのを発見して嬉しくなり見て見ました。いやぁ、信じられないくらいに安い上、生きが良い。


鉢は変えましたが、400円。いくつかの種類の中から選びました。



小さな鉢は、120円。


信じられないかも知れませんが、これで落ち込んだ気持ちが晴れて来る私なんですね。

それから朝なのに一袋だけ残っていた洋ナシも珍しいので買いました。


調べたらフランスから来た幻の洋ナシとの事で、本当は高いフルーツらしいのですが600円でした。


つごう1020円で、落ち込んでいたのが、幸せな気持ちにならせて頂いた訳でございます。

心の不思議ですね。

まあ何よりも心が通い合える人と過ごせる時間と言うのが、一番心の栄養になりますね。


花を眺めておりましたら、天井からスーッと糸を出しながらおりて来ました。無防備な奴だな〜と思いましたが、一人暮らしの相棒かよって何だか可愛いく思えました。


袋蜘蛛と言う名で、野外性の蜘蛛との事なので、そっと外に出して上げました。

子どもたちの身体の健康には気遣いますが、心の健康の方はどうも置いてきぼりの様に思います。

「みんな仲良く!」「友だち100人できたかな?」なんて言われる一方で「自分の素で生きろ!」みたいな事も言われますね。

でも、長い経験上ですがみんなと心が通い合うなんて事は無理なんです。

自分の素で生きろなんて、感情をむき出しにしたら嫌がられるか、叩かれるか。そして孤独になるばかりです。

おとなしい人は、友だちができない。みんなと仲良くできないと自分を責めて、だんだんと心が病んで行く。

そんな人がたくさんいて苦しんでいますね。

そんな事よりも、自分の心を守るために一番大切なのは、礼儀。つまりあいさつなんですね。

だから、子どもたちに教える一番大切な事は、自分の気持ちや感情に素直になれなんて事ではなく「礼儀正しくしなさい。」と言う事です。

力の無い弱い立場の子どもたちに素直な心で、仲良くしなさいなんてのは間違いだと思います。

知らない人に素なんか晒したら、何をされるか分からないし通用なんかしない。それが現実です。

心が本当に通じ合える人って、ほとんどいません。通じ合えると誤解している人はたくさんおりますが。

だから通じ合えたと感じる一瞬が、とても大切なのだと思います。

礼儀を知らなければ、そんな一瞬もやっては来ない。

礼儀と言うのは、相手を尊重していると言う意思表示。俺を分かれと言うのは、自己顕示。そんなのは、本当は誰にも分からないし分かるはずがないのです。

特別支援学校の先生が、バスに乗る時に先ず教える事が「運転士さんに、お願いしますとあいさつしなさい。」でした。

それは何かと言えば、あいさつが身を守る事で一番大切な事だよって教えだったと私は思っています。

みんなができる訳ではありません。だからこそ、教える。

本当は、みんな限りある命を精一杯生きなければならない同士。孤独な存在であるからこそ、みんな仲間だと言う事は、あいさつを通してしか成り立たない。

私が労働組合の活動を始めた頃から、あいさつをする事が大切である事を学んで来ました。

自分ばかりにこだわる人は、あいさつができません。まあ、そう言う人は強いのでしょう。

私は強く無いので、助けが必要なので微笑みながら相手をちゃんと見てあいさつする様にして来ました。

なので、弱い子どもたちにも身を守る術として、その事を伝えていかないとって思います。

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