辻川慎一つくば便り

盆帰り

みなさまお元気ですか?

もうすぐお盆が来ますね。

「盆と正月」と言われて来ましたが、子供の頃は何だか楽しみでした。
両親と弟と家族で、父の故郷である富山の親戚を訪ねて夜行列車で行くのが一大イベントでございました。車窓から流れて行く風景を眺めるのが大好きでしたし、おじさんたちの話を聞くのも楽しみでした。

亡くなったご先祖様たちと一緒に楽しく過ごしながら、自分もその流れの中にある事を自然に感じられたのかも知れません。

親戚の方々からも可愛がって頂いた記憶ばかりがあります。それは、かなり幸せな事だったのかも知れません。


(JR時代からの仲間たちと霞ヶ浦のリトル観光をしました。)


国鉄に就職してからも、順風満帆なんて事は全くありませんでしたが、今思えば先輩方からも何だか愛されて来た感じがいたします。

私と対立していた党派の人たちに悪く言われて誤解され怒鳴られたりした事もありますが、そう言う先輩も最後には信頼してくれた人が多かった。

つまり、党派だとかが私と周りの労働者に対立を持ち込んだのですね。労働者は、一緒に働く中でその人を見て自分の判断で信頼する訳ですが、そこに違うものを持ち込んでグルーピングする。で、対立関係を作る。対立の発展が「弁証法」なんだなんて理屈な訳でございました。

「資本主義と社会主義の対立」何ていう設定そのものが、労働者や国民をたぶらかし支配するための虚構なんじゃないか?

そんな風に思える様になって来ました。どちらにしても人でなしは人でなしなんだと分かりました。

私が今でも敬愛する先輩の中野洋さんは「職場ではごまかしが効かないんだ。周りの労働者が、厳しく見ているからなんだよ。」と良く言われました。

それは労働組合の指導者としての自分自身への厳しい戒めでもありました。

私には、それが良く分かりました。ごまかしたり、人を下に見下す様な人は結局信用されないし、誰もついて来ない訳です。

職場の日常をごまかさずに、仲間を信頼してコミュニケーションをしっかり取る人が信頼される。それが働く者の団結の揺るがない土台なんです。

当たり前の事なんですよね。
いつも一緒に働くところにいなければ結構上手くごまかせる訳です。

職場のリーダーとして信頼されている人が、職場の労働者に「俺はこの人を信頼している。」あるいは「この政党は良い。」なんて言うと労働者の方も「あんたが言うなら間違い無いだろう。」なんて事になる訳なんですね。

だから色んな意味で、信頼されると言う事には大きな責任が伴う訳でございます。


色々と尽きぬ話をしておりますと「結局みんな辻川さんが勧めて来た事ばかりだ。みんなあんたが悪いんだな~。」との話しになります。


脇で妻が「あなたはみなさんに謝らなければダメです。」と言う。

どうも甘々の坊っちゃんで直ぐに人を信じるのが裏目に出てきた様でございます。

でもね~。最初に仕掛けた人は逃げちゃったんだよね~。それも引き受けて逃げずに来たんだけどな~。と弁解する。

しかし、それも引き受けたからには、私の責任である様でございます。潔さも大切な事。


私自身が仲間の労働者を、そして人を本当に心から大事に思えているのかどうか?が問われている。

結局そこなんですね。仲間たちに「ごめんなさい。」と謝りながら、人としての自分を問い直します。

お盆までもう少し。
みなさんと一緒に無事に楽しく迎えたいと思います。

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