辻川慎一つくば便り

珍客万来

乗務を終えて、妻とリトル散歩に行き、帰りましたら庭に猫がうずくまっておりました。

良く見ますと老いて、病気なのか目も見えない様で、痩せこけて汚れて酷い状態でございました。

野良猫だと思いますが、どうやってわが家の庭まで来たのでしょうか?



人に慣れていなければ、恐れて噛みつかれますし感染症を伝染される可能性もあります。

「かわいそう。ミルクをあげようか?」と言う妻に、「うかつに近づいてはいけないよ。父も噛まれた事がある。」と気を付ける様に言いました。

すると妻は「保健所に頼むと殺処分されてしまう。」と保護猫や犬を飼っている知人にアドバイスを頼みました。

そう言う方々の生命を大切にする思いは同じ様で、保護活動をしている人たちをすぐに紹介して頂いた様でございました。

私の方は、早朝からの乗務で眠くなり「先ずは寝てから…」と寝ている間に、保護に来てくれたとの事でした。しかも、病院に連れて行くとの事。イヤ~、保護を依頼するとお金も掛かるとの事ながら、そこまでやるんだと感心した次第でございます。


(やはり保護猫を飼い、野良猫まで世話をしている同僚がくれた白いツツジを植えたせいでしょうか?引き寄せられる様に保護猫がやって来るから不思議です。)


私も捨てられた猫も、犬も飼っていたのですが、猫は勝手にいなくなるもの、犬は死んだら山林に埋めるものと言う自然そのものの様な事を父を見ながら常識にして来ましたので、時代が変わったんだな~と思う訳でございます。

思えば、ワイルドで面白い時代であったのですが、人の命も動物たちの命も軽かった様に思います。

では、今は重いのか?と言えば、何だか言葉と建前だけじゃないの?

なんて思ってしまいます。
しかし、ワイルドな時代も今も命を大切に守るために努力し、闘い続けている母親…女性の心からの言葉をそんな建前ワードと一緒にしてはなりませんね。

野良猫を保護に来た人も女性でございました。

どうも私は、自分のワイルドで今では非常識になった「常識」にとらわれ過ぎている様でございます。

そうしますと、自分自身の人としての心と自然体を縛ってしまう訳です。

つまり、人として解放されないのでございます。

妻は「野良猫が来るのは、良い事だって。気を浄化してくれるらしいよ。」と言う。

うーん。何より私自身が浄化された様でございます。

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