辻川慎一つくば便り

熟(つくづく)

2月になりました。新しい仕事に就いてからもうすぐ3ヶ月になります。

睡眠不足でフラフラしたり、腰や背中が痛んだり、渋滞や事故に遭遇したり…。思い返しますと平穏な日の方が少かった様に思います。

その一つ一つに対応し、対策を講じながら何も無かったかのように「粛々と」やって来ました。

妻の支えがあっての事ではありますが、人を運ぶ運輸労働者の日常と言うのは、社会そのものを反映している様に思います。



「辻川さん、ワクチンやって無かったね。コロナに気を付けなよ。すごく流行っていて病院が満杯だよ。交通事故で腕を切断した人が、救急車で3時間待たされたと言うよ。」と無農薬野菜を作る同僚が教えてくれました。


報道にはでない現実の情報なんでしょうが、大きな事故の渋滞に遭った翌日の話しですから「あ~、死亡事故でなくても腕を切断したのか?それで3時間待ちですか。」と、コロナ自体より、交通事故の怖さを改めて感じる私がおります。

大きな重量同士が、ハイスピードで衝突すれば手足くらいは簡単に切れてしまう。脳に打撃を受ければ、助かっても一生回復出来ない打撃を受ける。

私たちは、その現実を知らない訳です。


(左の道具は、バスの大きな窓を拭いたり、ボディーを清掃するのに便利です。先輩方は、自作自前で使っております。なので私も市販の清掃道具を改良して使っております。)

バスを清掃するのは、見栄えだけの問題ではなく、自分の心や構えを立てるための様に思います。


運転がしっかりしている先輩方は、バスも清掃用具も綺麗に整美されております。

私の方は、時間が無いと焦っているとおろそかになってしまいます。

そう言う自分の弱さと向き合いながら。

それは、運転だけでなく日常も。
様々な問題がある事に、しっかりと向き合うのは自分の心なのですよね。だから、いつも自分の心が問われている。

こなすと言う言葉があります。「熟す」と書くのですね。時間をかけて柔らかく煮ることから来ているとの事。

同じ字「熟」一文字で「つくづく」と読むそうです。良く見つめて、じっくり考えて導き出すことだそうです。

たくさん手痛い失敗をして、つくづく思うことでございます。

気持ちを立て直しながら、今日も頑張ります。

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