辻川慎一つくば便り

労災死亡事故の悲しみ

報道では小さな扱いしか受けませんが、4月6日稲敷市でベトナム人青年がクレーン車から落ちた鉄骨の直撃を受けて亡くなりました。

昨年11月まで、外国人実習生の空港送迎や買い物実習、寮の整備、市役所手続き、健康診断の送迎等を担当し、現在はやはりベトナム人実習生の工場の送迎バスを運転を担当していますので、とても残念な思いがいたします。


(実習生のみなさんは、日本の桜を見る事も楽しみにしておりました。)


日本には、多くの国から実習生と言う名の労働者が来ています。

その配属先も限定されながらも様々です。

ベトナムとインドネシアの若者たちが特に多いのですが、持参する荷物の量も国事に違いがあります。

特にベトナムの実習生の荷物は、他の国の人に比べると倍くらいの量があります。

航空会社の規制が緩い事もあるかもしれませんが、迎えに行く時には荷物の量も考えないと乗り切れませんので、ベトナム人の時は別に荷物を運ぶトラックを用意して迎えに行く事もありました。

ある時、ベトナム人通訳の人にその事を訪ねた事があります。

「ベトナムでは、日本と違い家族をとても大切にします。なので、外国に送り出す家族があれも、これもと用意するので大量になってしまうのです。」と話してくれました。

ベトナムの人たちは、家族の様なコミュニティを作りお互いを支えている事も聞きました。


(今日は強い雨と風で、万博記念公園は、カモたちと私の貸し切りでございました。)


今も、彼ら彼女らの顔を見ながら、その無事を支え願う毎日ですので、「小さな」労災死の報道に痛みを感じてしまうのです。

彼の突然の訃報を受けた家族たちは、どんなに衝撃を受け、悲しむだろうか?
と思います。

家族を思い、仲間を思い、人を思う人の思いは変わらないと思います。

人の思いを踏みにじる戦争はもちろんダメですが、それだけでは無いと思います。

私たちの傲慢や不注意は、取り返しの効かない悲しみを生む事と隣合わせなのだと思います。

なので、やはり他人事ではありません。自分が、悲しみを生む原因になってはならない。笑顔を支えると言う事には、厳しい責任がある事を、この痛ましい事故は教えてくれている様に感じます。

今日も自分に厳しく、笑顔で頑張りたいと思います。

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