辻川慎一つくば便り

労働の厳しさと待遇の悪さ

たった5日間なのか、5日間もなのか、同じ日数でも見る人や立場によって違うかも知れません。

私の場合。

運転時間は6時間に満たないのですが、間違いが許されないために神経の集中し通しで乗務が終わってホッとするとフラフラになります。

朝の空いている時間ならまだしも、非常事態宣言解除と共に日に日に交通量が増えて渋滞が酷くなっていますが、どこで何が飛び出してくるか分からないので非常に気を使います。

なので疲れ方が違うのです。


(綺麗だった蓮の葉が9月になると瞬く間に枯れてしまいます。筑波山を背景に、蓮田では蓮根の収穫に大忙し。寒さが増すほど美味しくなると言われます。)


5日間、何とか無事に終わった!
と会社に戻ったら、上司から「辻川さん。たった今、辻川さんのバスが車線をはみ出していたとクレームがありました。ぶつかったら終わりです。気をつけてください。」と注意されました。

何とか無事にやり切れた!と安堵したところに、心が折れそうになる衝撃。身も心もフラフラと言うかグラグラになりました。

車線をはみ出した?
一体どこで?
思い返すと車線変更した時以外には考えられない。
ウインカーを出して変更しょうとしたら後続車がいたのでなかなか移れない場面があった。
後続車が先に行かないのでおかしいと思っていた。
きっとその時だ。

それがクレームになるとは、思いもしなかった。

しかし、クレームが来た。

一体どうすれば?

頭の中がグルグルした。
クレーマーなのかも知れない。
しかし、危ないと感じられたと言うことは事実であり、それはより安全な運転のための糧にしなければ。


(分離帯の過酷な環境でエノコログサが揺れていました。自分を見ている様でした。)


やり遂げたと思ったら、さらなる試練。

なんて厳しい世界なんだ!と思う。

その厳しさと待遇の低さが身に沁みているから、先輩たちが仲間に優しいのだとしみじみ思います。

来週、先輩方に聞いて教えていただこう。

「俺たちも同じなんだよ。明日は我が身さ。」

厳しい世界に折れそうになる私に取って、仲間である先輩たちの存在の有り難さ。

労働をしないで、偉そうに「たった5日間で何を言う!またやったのか!組織の看板背負ってるんだ。」と言う連中に、心の中で腹を立て、軽蔑しているのも先輩たちだ。

言うのは簡単だよ。お前ら毎日乗って見ろ!

私は、失敗の連続で落ち込みながら、また前を見ようとする。

そんな私に、先輩方は何だか優しい。

国鉄でも昔は、そうやって後輩たちを育てたことを思い出しています。

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