辻川慎一つくば便り

会社の健康診断

光陰矢の如し。
休みもあっという間ですね。

お金は貯まりませんが、疲れは溜まります。

50代までは鍛えれば大丈夫!と無茶な生活をしながら、スポーツジムにも通い黙々とウエイトトレーニングをしておりました。

それが、一人になれる大切な時間でもありました。

そもそもは売店に隔離されてから「必ず仲間たちのところに戻って一緒に鉄道の仕事をする!」と言う執念で35才から始めたトレーニングでした。

その執念が実り、仲間たちと勝田車両センターで働き出したのが52才。その時点で17年間トレーニングが続いていたのです。

なので、自分で言うのは恥ずかしいですが、恐ろしくムキムキの身体になっていたのですね。415系のモーターカバーの24ミリボルトをねじ切ってしまい、仲間に驚かれた事もありました。

健康診断も舐めていて「普段通りの生活を診てもらうんだろう!」と前日も21時まで東京で酒を飲んでいた事もあります。

マッチョなリーダーでなければ「敵」に舐められると思ってもおりました。

しかし、自分の痛みに鈍感なのは、その分人の痛みにも鈍感だったのだと思います。



ところが、自分が大切に思って来た人を突然失ってどうしようもない痛さや悲しみ、辛さがある事を知りました。


自分が強ければ大丈夫!なんて事は無かった訳です。

私の「昭和残侠伝」の終わりでございました。

同時に、自分のどうしようもない痛みを知る事で、人の痛が本当には分からずにずいぶんと傷つけて来た事もようやく分かって来ました。


私は、ようやくバスドライバーとして一人前になれたかな~と感じるのですが、目がかなり痛みます。


夜などは対向車のLEDライトが必要以上に眩しく痛む上に道路が良く見えなくなります。

せっかくここまで来たのに目が…と不安にもなります。

60才を越えて、電車運転士をしている仲間が「健康診断なんだけど、疲れると目が見えないんだ。ダメだと運転士を続けられなくなる。」と心配する。

その気持ちが分かる様になりました。

私も同じだからなんですね。

健康診断が通らないと仕事が続けられなくなる。

高齢者になると言う事は、それまでの当たり前が当たり前で無くなると言う事でもある。

だから余計に、一人ではなくみんなで一緒に越えて行く事が必要になるのだと思います。

本当に団結が必要になるのは、これからなんですね。

高齢者はお荷物なんかではない。これからの若者たちが、こう有りたいと思える生き方をする。

政治家のみなさんが示せ無いのですから、私たちの生き方で示して行く。

そんな時代なのかなと思います。

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