辻川慎一つくば便り

仲間を思う素晴らしき挑戦者たち

みなさま、おはようございます!

昨日は、JR水戸駅構内にあるJRの労働組合「動労水戸」の事務所に行き「新年旗開き」に妻と一緒に参加させた頂きました。

妻は前日から料理を準備し、会場準備もお手伝いしようと早めに水戸駅に到着しました。

先ずは腹ごしらえと、私が現役の時にJR水戸支社との団体交渉のあと、国分書記長さんと食べた思い出のチャンポン店に行って見ました。



野菜たっぷりでボリュームがあり、しかも安い。



お昼時でもあり、次々とお客さんが入っておりました。


思い出を噛み締めながら美味しく頂きました。

そして、やはり懐かしい「動労水戸」の組合事務所へ。



国鉄時代からの古い建物で、駅構内作業者が仮眠を取る休養室跡を有料で借りて来た事務所です。目の前が常磐線です。



会場準備は、木村委員長自ら先頭に立っておりました。


古い事務所ですが、私がいた頃よりはるかに綺麗に整美されています。

真ん中の白黒写真のコピーは、1986年に国鉄分割民営化に抗議して独身寮から飛び降り自殺した高野弘樹さんと言う人の遺影です。国労と言う労働組合に所属していました。

一緒に働いていた仲間であった彼の悔しさとその生と死を決して忘れない。

動労水戸と言う労働組合を当時全員20代で結成した原点でした。

40年近く経っても、その思いは何も変わっていないのです。

そして、お世話になった人の恩を忘れない。

そうして私たちはいる。

そう言う労働者の労働組合です。



仕事が終わってから来る仲間たちもいますが、先ずは乾杯!




「30分で出来上がる!」と妻が言う仲間たち。


その話題の大半は、労働組合の所属や無所属に関わりない仲間たちの現状。

とにかくたくさんの名前が出て来ます。小さな労働組合ですが、広く関わり気にかけ続けています。

今月いっぱいでJRを去る仲間も参加して、久しぶりに会えました。

昨夏甲子園で活躍した土浦日大高校の野球部出身の仲間です。

「部員が多い分辞めた人もたくさんいた。ベンチ入りまで行かなかったけど、同じ年でプロ野球のスターになった人たちとも対戦できた。凄い連中だった。でも紙一重だとも思ったよ。結果がだめだから挑戦しないってのは違う。挑戦しなければ、何も始まらないんだ。この組合は、挑戦して誰にもできない結果を生み出したんだ。JRを去ろうと別に挑戦は終わらないし、仲間としての関係は永遠だよ。」

そう話してくれました。

あらかじめ結果を考え、自分から限界を作れば何も始まらないし、結局それまで。挑戦し続ける事に意味がある。そこに紙一重がある。

あまり人を誉めないのですが「辻さん。あんたは誰にもできなかった事をやったんだ。」と言ってくれた仲間です。

その彼だけでなく、一人一人の仲間がみんなお互いを思う素晴らしき挑戦者であり続けています。

妻が「専門用語ばかりで分からない話しばかりだけど、一緒にいると楽しい!」と言うのは、彼女自身が人思いの挑戦者であり続けているからだと思います。

だから彼女に対して決して失礼な態度は取らず、当たり前の様に気を配る仲間たちです。

木村委員長は「動労水戸も、この事務所も辻川さんが作ったのだから久しぶりにみんなに語って欲しい。」と言ってくれました。

私は、仲間たちの一つ一つの思いを受けながら、その悔しさを晴らし、素晴らしさを証明して見せる一心で闘った。そして、25年ぶりに仲間たちと一緒に仕事ができたJR最後の8年間がどれほど幸せであったかを話しました。

それをじーっと聞いて、涙してくれる仲間たちでした。



痛苦な失敗もある。挫折もある。でも挑戦する事をあきらめたらそれまで。


古い和式のトイレに入ると、そこも綺麗に磨かれておりました。木村委員長自らが磨いているに違いないのです。そこに彼の志しと決意の深さを感じました。


あと何年で終わりでなく、古いから終わりでもなく、この事務所と仲間たちで新たな挑戦に入る。

木村委員長を先頭にするこの労働組合の新しい挑戦をしっかりと感じ、私も再び共に挑戦し続ける気持ちを固めたひと時でございました。

みんながいてくれて幸せです。心からありがとう!

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