辻川慎一つくば便り

人に出会う日々。

このところ、夕方のつくば市内中心部のラッシュアワー混雑はなかなかのものです。

基本動作の手順にもだんだんと慣れて来て、気持ちに多少の余裕ができて来たのか焦らずに良く見る事に注意が行く様になって来ました。

しかし、それで大丈夫と思わずに気を引き締めながらの日々でございます。
俺は、できる。なんて思い上がると失敗致します。

そんなに甘くないわけです。


(私の担当する中型バスの車内です。)


会社に入っていきなり任された大型バスの長さが12メートル。

今年8月まで乗っていたマイクロバスが6メートル。

そして中型バスが9メートル。

この3メートルの違いに気を使う訳ですが、車幅も違います。

しかし、それぞれ乗用車とは違う大きさな訳です。

同じ感覚で甘く見ると痛い目を見る。

大きな道をまっすぐ走るだけなら何の問題もありませんが、日本の道は甘くありません。

暗がりで、人も車もどこから来るのか分からない中、交差点も道も広いところばかりではありません。

気を使うばかりでなく、危険なポイントを押さえて良く見なければなりません。

危険が分かる事、徐行できる事、止められる事が大事なんですね。

しかも、乗客の安全第一の上に不快感を与えない事。

比較的に短い距離の私に対して、ベテランの先輩方は長い距離を運転しております。

ですから、私はそれだけで敬意を持って接します。


「辻川さん慣れましたか?」と何人かの人に聞かれます。


「おかげ様で大分慣れて来ましたが、発車前には、まだドキドキします。」と言うと「綺麗な人を見ている感じ?」と言う先輩もいます。「それだとワクワクドキドキですが、私の方はハラハラドキドキなんですよね。」と笑い合います。

ベテランの人は、たくさんの修羅場をくぐって来ていますので、注意のポイントが分かるし良く見ているのも分かります。

その度に凄いな〜。私はまだまだだな〜と勉強になります。

大会社ではありませんが、150人くらいの人が働いております。

その人たちに笑顔であいさつしながら、いろんな話を聞けます。

乗客の人たちとは、なかなか話せませんがそれでもなるべく顔を覚える様に、乗車・降車の際は顔を見ながらあいさつをします。

すると分かるんですね。相手も顔を見てあいさつしてくれる。

今はベトナムの人たちですから、きっと万国共通なんだと思います。

人としてちゃんと向き合えば、相手も応えてくれるのですね。

そんな事を学びます。


(しその葉にヤマトシジミがおりました。動くものを撮るのはなかなか難しいですね。)


ともあれ、「外ではちゃんと人を見ているのに家では私をちゃんと見ていない。」と言われます。

運転も、人に対してもまだまだ自己満足の範囲だから、きっと妻には見抜かれてしまうのですね。

私には、何かが足りない、

これからまたラッシュアワーに向けての乗務です。

気を引き締めて頑張ります。


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