昔、辛い事があっても平気だったのは仲間たちがいたからだと思う。
奇跡の様なめぐり合わせだったと思うのだけど「辻川さんは良くみんなをまとめて来れたね。」と言われた事もありました。
中小企業で、それこそ色んな経験をして来た人たちがまとまると言うのは実に難しいと実感しています。
しかし、世の中の90%は中小企業で働く人だと言う事ですから「まとめる」と言うかまとまる事は至難の業なんだと思います。
しかも、家族や地域や企業における共同性が崩されて「個」である事が自由であるかの様に選択されて来ましたので「群れる」事自体が古臭い感じが致します。
コロナで、群れる事が一層忌避され孤立化が進んだ様に思います。
アナベルの花は、凄く長く維持されるのですね。
強い風が吹くと葉が横にピラピラと揺れて、風をかわすのです。
丸で道化師の様に見えます。
道化師は、世間の風をかわす生き方なんでしょうか?
かわすこともできない不器用者たちだから、仲間たちと手をつないで強風に耐えて来た。
それも耐え方なんですよね。
私は、超不器用だから仲間たちを必要とした。凄いからじゃないのです。
「仲間」になることの難しい環境の中に入り、しみじみと思うことであります。
生きる
(谷川俊太郎)
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ