辻川慎一つくば便り

下々の話し

4月から仕事や生活に関わる色んな事が変わりました。

私の方も、ルートが変わり仕事自体は楽になったのですが「チーム長」の立場なので、同僚から変更点の質問や相談事の方で疲れてしまいます。

現場で実際に仕事をする人は、細かい点まで気にかかり不安になるのでございます。

私の方は会社の代表ではありませんので、判断も責任も会社の方にあるのですが、いちいち聞きながらでは間に合わない場合もあります。

その場合は、現場判断が必要になる。なので、話し合いをしながら「これでいきましょう。」と決める訳ですが、時間が経つとまた心配になる様で、何度も再確認に来る訳です。

派遣先と元会社の指示関係にもずれがあったりしますので、なかなか大変です。

朝の仕事が終わったら、神経疲れでぐったりしてしまいました。

そうです。現場のドライバーは、とても神経を使いながら、日々何とか無事にやっているのでございます。


(フルトレーラー。略称フルトレ。)

元トラック運転手でトレーラーも運転していたと言う年上の同僚がおります。

年間労働時間の規制が入り、私たちの賃金が下がる話をしていましたら「ドライバー不足だって言ってるのに、時間だけ制限して給料が下がったら、みんなやってらんないってなるよ。実際に俺の知り合いたちも辞めてるよ。上の人たちってのは下々の事なんか分かんねぇんだよ。」と言います。

やっぱりと言う感じです。賃金を上げて、労働時間を緩和すれば労働者が集まると言うのはその条件がある大企業の話し。

大半が中小零細企業の運輸業界で起きるのは賃下げなので「やってらんねーよ!」になる訳です。

現場を知らない上の人たちと言う点は、政府や政治家だけではなく、それを批判するインテリたちも変わらない様に思います。

労働組合も左翼も、労働者の現場や現実が分からない。だから見放されて来たのではないでしょうか?


(つくば名物「ガマの油売り」の口上)


「トレーラーのドライバーは凄く運転上手いですよね?」と言うと、年上の同僚は

「あんなの経験だよ。セミトレはまだ良いけど、フルトレは嫌だね~。」と言う。

「フルトレって?」

「トレーラーが2台付いてるのだよ。あれは後ろが振れて大変なんだ。トレーラーの運転席も揺れが酷くて腰がやられる。あこがれるやつもいるけどやってらんねー仕事だよ。」

うーん。やっぱり実際にやって来た人に聞かないと分からない。やって見ないと分からない。

分かった振りやつもりはしない事ですね。

何事も謙虚に、慎重にが大切だと改めて思います。

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