辻川慎一つくば便り

フレッド・ブラッシーを知らない?

みな様、今朝は九州でかなり大きな地震がありましたね。何かと不安な世の中でございます。

昨晩は、リングパンツの中に凶器を隠す反則を得意にしていたブッチャーの話をする妻に「君はフレッド・ブラッシーを知らないのかい?子供心にも恐かった悪役レスラーだよ。」と言うと「誰それ?そんな人知らないよ。」と言う。

なので、フレッド・ブラッシーを振り返ります。フレディとも言うので、ホラー好きな人にはなじみのある名前です。金髪鬼とか吸血鬼とか言われたアメリカの有名レスラーです。


力道山に噛み付く寸前のフレッド・ブラッシー。顔の迫力が凄い!


彼が噛み付いて、金髪が返り血で真っ赤になったのを見てお年寄り11人がショック死した事件まで起きました。(当時は白黒画面で解像度も悪いのですが、逆にイメージをかき立てて恐かったのかも知れません。)

インタビューの時は、ヤスリで歯を研ぎながらやってました(悪い子もマネはできませんでした)が、彼はヒール役にとことん徹したエンタテナーだったのですね。

アメリカではナイフで刺され、銃撃まで受けた様ですが日本では安心して悪役が出来たので日本びいきだったとのことです。



48才の時に駅で見かけた19才の日本人女性と結婚し、生涯大切にしたとのこと。一目惚れした女性も素晴らしい方だった様です。


金髪鬼は、よく見るとハンサムで紳士さがにじみ出ています。


リンク衣装もオシャレですが、こうした彼のスタイルをザ・ロックことドウェイン・ジョンソンも受け継いているのですね。



つまり、プロレス界に大きな足跡と影響を残された偉大なレスラーだった。


「お前らは変態野郎だ!」と悪態をつきながら、観衆を罵倒し、あおりながら徹底的に悪役を貫くなんて並の根性じゃできません。亡くなったお年寄りを思いながら「アメリカではもっとたくさん死んでいる!」と言い放つ。

今なら大騒ぎでしょうね。
そう言うショウに本気になって没入できた、勧善懲悪の分かりやすいだったのかも知れません。

そしてヒール役に徹することが出来る人の優しさを、今さらながらに感じます。

今は、「よい子」や「まじめな人」の方が危ないかも知れません。

ヒーローかヒールか?なんてく分け自体が作られた世界かも知れません。

大事な人がいて、真の仲間がいるならば、その人たちのことを考えて行動する。本当の仲間でない者は、無茶を強いる。虚偽の仲間もいない者は、一人で暴走する。

フレッド・ブラッシーは、ウルトラヒールなのに愛された。そこには彼の人間性があったのだと今さらながらに思います。

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