考え直す時代
オミクロンの急拡大が止まりませんね。
福岡伸一さんが言って来た通り、当初の致死率の高いウィルスから、毒性を弱めて伝播力を高めた変異を果した結果なのだと思います。
ともあれ高熱が出るのはインフルエンザ同様としても伝染力の強さがオミクロン株の脅威なのかも知れません。
さて伝染力が強く、かなり高熱が出るオミクロンに対して「自宅療養」をするしか方策が無くなっております。
感染者を隔離せよ!とか言いますが、病院ではありませんので家族が看病し、食事も作るしかありません。伝染るのは当たり前だと思います。
むしろ同居しながら伝染らない家族関係の方が危ない感じさえいたします。

(私の父は富山県出身で、私も実は富山県生まれです。父より上の兄弟は、この世を去りましたが、弟や妹さんたちが毎年名産の蒲鉾をたくさん送ってくれます。そのお裾分けを頂きます。
父が中学を出てから鉱山で働き、弟や妹を高校に行かせたことに対して生涯忘れることなく感謝し続けているのです。貧しい時代の兄弟家族の強い連帯を感じます。)
古い連帯関係は、資本増殖の自由の敵だ!と労働組合も家族のつながりさえ敵視して来た新自由主義・市場原理主義は、金さえあれば一人で生きられると言う幻想をまん延させて来た様に思います。
オミクロンって、その脆さを突き出してはいないでしょうか?
一人で高熱が出ても、誰も助けられない。隔離と言っても、水も食料も自分で何とかする以外にありませんね。
熱が下がり動ける様になれば、隔離とか待機とか言われても自分で動くしかありません。
つまり、現実にはもはや飲み屋さんの規制などでコントロールが効かないところにある様に思います。
もはや感染ったら大変と言うレベルでなく感染ったらどうするか。あるいは次の自分である感染った人をみんなでどう守るか?みんなで守ることで拡大を防ぎ、社会全体を守る。
そう言う考え方への転換が必要なんじゃないかなと思うのです。

(無断使用ですが、かつては炭鉱労働者で屈強だった私の父です。)
悪者を作って、退治して万々歳!
これで安心!なんてことは無いのです。
単純なストーリーにはめられて、どれほど無駄に命が奪われて来たことでしょうか?
人間って何だ?
人間が生きる意味って何だ?
を問い続けながら、何より自分自身の生き方と謙虚に向き合うことを通して社会を基盤から考え直す時代が来ている様に思います。
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