辻川慎一つくば便り

パーフェクトデイ

週末です。
梅雨ながら明日明後日の土日は晴れ予報!今朝も陽が射して来ましたので、洗濯物を干して出勤しました。

役所広司さんが、カンヌ国際映画祭で主演男優賞に輝いたとのニュースがありました。


好きな役者さんなので、出来れば観て見たいなと思ってネットを見ましたら監督がヴィム・ヴェンダースとあります。


ん〜、聞いた事があるな〜。
もしかしてと調べましたら

「ベルリン天使の詩」と言うとても印象深い映画の監督でもありました。


第二次世界大戦後にドイツ国家が東西に別れ、東側(社会主義)にあった首都ベルリンがベルリンの壁で封鎖されました。

その壁があった時代に、人の心の声を聴いて来た天使が、サーカスの女性に恋をする。そして地上に墜ちて、人間になりその女性を探す。その天使をサポートするのが、先に天使から人間になった「刑事コロンボ」のピーター・フォーク。

天使の世界が白黒画面、地上の世界になるとカラーに変わります。人間になって最初に起きることはケガをして赤い血が流れることから。

過酷な世界への優しさを感じる忘れられない映画でした。

私は、2016年9月にベルリンを訪ねた事があります。はるか昔の感じなんですが、7年前なんですね。


鉄道の労働組合つながりで、ベルリン都市鉄道の委員長に招待されて、仲間たちと一緒訪ねました。


緑がたくさんあって、落ち着いた綺麗な街で、何より歴史を大切にしている事を肌身で感じました。

ベルリンの壁の後も見せて頂きました。自由を求めてベルリンの壁を越えようとして、銃撃されて命を亡くした人々の遺影がたくさんありました。

とても複雑な気持ちがしたのですが、ベルリン都市鉄道の委員長も東側で育った人でした。

その方が、東西ドイツ統一後長く首相を努めてきたメルケル氏も東側出身だと教えてくれました。

私がその時に思ったのは、過酷な状況の中を生き抜いた人が困難に負けないリーダーに成長すると言う事です。

メルケル氏を批判するのは簡単だけど、では批判する者は彼女に代われたのか?

本当の批判とは、自分がやる立場からされるものだとその時も今も思います。

自然は、命の土壌であると同時に人間に幾度もとてつもない試練をもたらして来たのだと思います。

その中で、人間自身もまた生きる事をめぐって闘争して来た歴史があります。

その中でどう生きるのか?が常に問われ続けて来たのですね。

みんなの事を考えて過酷な試練を越えた人が、人の深い信頼を受けてみんなの力で新しい歴史を開いて行く。

そうしてつながって行くのが見えないと、過酷は過酷にしか見えないのです。

苦労が自分のためって言うのは、そうしてはじめて人や人の歴史につながれるんだよ。


そう言う事かなって思うのです。

何が起こるか分からない毎日ですが、今日も頑張ります!

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