辻川慎一つくば便り

お屠蘇気分が飛んだ?

元旦は、お墓参りをしてひたちなか市の実家へ。

いつもの事ながら、父ともめて「何もする気がしない!」とイライラしていたらしい母の言葉がキツイのですが、私たちが訪ねたら多少気が晴れた様でした。

秋田出身の母が、きりたんぽ鍋を用意してくれておりました。

その鍋と妻が作ったおせち料理を囲んで、美味しいお昼を頂きました。



口を聞かなかったと言う父も「食が細くなった」と言いながら、良く食べ、良く話す。

「心配要らないから来るな。」と言う母ですが、二人だけの生活は何かとぶつかり息が詰まるのだと思います。

行けば楽しく話をするのですから。

「良いお正月だね。いつまでも元気でいて欲しいね」と妻と話しながら帰宅し、車を降りるとスマホのアラームが鳴り、強い揺れを感じました。

息子が「能登半島の方で震度6らしいよ!津波警報も出ている。」と言う。テレビを見るとアナウンサーが「東日本大震災をおもいだし、直ぐ逃げて下さい!」と絶叫気味に繰り返していました。

そんな事言ったって、東日本以外の人は分からないだろうに、もっと具体的に言わないと…なんて経験者としてはイラついてしまいました。

倒壊した家屋や火災の映像を見ると心が痛みます。しかも、原発がある志賀市が震度7。日本に安全なところは無い、と改めて思います。



そして、救出や消火に携わる人たちの大変さを思います。自分たちの家族も心配であろうに、この様な時には自分の使命、職命のためにそれこそ命がけで動き続けなければならない訳です。

それを思えば、「お屠蘇気分」どころでは無いのですが、お屠蘇って「邪気を屠る事で、心身を蘇らせる」ための「屠蘇散」と言う漢方薬をお酒やみりんに浸して頂くと言う事なんですね。

浮かれ気分でなく、新年を迎える構えが先ずある訳です。

何が起こるか分からない。
人は、困難があった時にこそその人の本質が分かる。

今年は、それが年頭から試されている様に思うのです。

だからこそ、古くからお屠蘇の行事を大切にして来たのですね。

私も気持ちを引き締め直さなければと思います。

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