あんたが一番。
小学校のスクールバスでの下校生徒を待っておりました。
朝とは違い元気良く走って来て乗り込んだ男の子が「おいらが一番だ〜!」と言う。「やったね〜。」と私。
次に乗って来た上級生の女の子に「ね〜ね〜。俺が一番だよ。」と言う。すると女の子は「あんたなんか何よ!いつも黒くて冴えないのばかり着てるよ。私のを見なさいよ色んな色があって綺麗でしょう!」と言う。そんなやり取りをしていると、結局男の子の方が「じゃあ(一番じゃなくて)いいよ。」と言って終わりました。
それを聞きながら、一番の意味が違うんだけどな〜、良かったねって言ってあげればいいだけなのにな〜なんて、思っておりました。
しかし、何気に奥が深い。
偶然の一番が何よ。私は自分のお気に入りを自分で選んでいるんだよ。って女の子の理屈も通っているなと思ったりもしました。

(餌の虫が居なくなると生きられない「オオカマキリ」が、まだ頑張っておりました。この冬はやはり暖かいのですね。)
どうも男ってのは一番が好きですよね。昔の狩りで獲物を見つけて仕留める事が大事だった頃からのDNAかも知れませんね。
その能力で、異性や家族に尊敬されたのかも知れません。
ところが、労せずしての偶然の一番なんて事を偉そうに言っている男を信用して家族を持ったら大変な事になる訳です。
よって、なかなか手強いのではないか?
なんて事を「妄想」したりするのでございます。
大変失礼ながら、自民党の危機の中で一旦敗れたのに決戦投票で逆転勝利した石破首相を思い出してしまいました。
服の着方や食べ方がだらしない!とかなり叩かれております。
政治家は、政策勝負で国民にどう動いてもらうのが勝負では?と思う訳ですが、偶然の一番じゃないの?何よあんたなんかだらしないでしょう!って言う小学生の女の子の言葉が、かぶってしまうのです。
一家の大黒柱どころか、国のトップな訳です。そうすると、実は女性たちの厳しい見方なのかな?なんて思ったりします。
何でも一番でないと気が済まず、自慢ばかりする昭和男がまだたくさんおります。私も昭和男の端くれなので嫌いでは無いのですが、どうにも女性陣からの評判は良くないのであります。
自分ではもてているのも一番だと言う感じなんですが…。
もちろん一番が好きな女性もいると思いますが、愛しているのは一番だから。一番でなくなれば、嘆き罵り、自分の選択を後悔する人も多い様に思います。
狩猟生活の時代は、太古の昔なのに長い間に作られたDNAの方が追いつかなくなっているのかも知れません。
国鉄分割民営化の1987年頃に「あんたが一番、私がニ番♪」なんて言う歌も流行りました。
https://youtu.be/lTOaGdvovks?si=75AUTZOE9bw1G7Mx
しかし、どんな一番も、限定された世界でしか成立しない訳です。
他の人が賞賛して支持してくれる限りで意味があるだけなんですね。
人の心が動かなければ、何の力にもならないと言う訳です。
今の会社に来てからは、事故報告書の数は一番だな〜って思っていたら上がおりました。
それを気にしているのは、私だけ。周りの人に取っては、関係ない事なんですね。
周りの人たちをちゃんと気づかいながら、自分がやるべき事をしっかりやっているのか?そちらの方が今の現実として大切な様に思います。
最新記事
(07/17)
(07/16)
(07/15)
(07/14)
(07/13)