辻川慎一つくば便り

新緑の風の中で

時間が許す限り自分が見たいと感じる景色を見ながら、連休初日はひたちなか市にある息子のお墓に向かいました。

先日納骨室の石蓋に隙間があり、雨水が入り込んでいるのが分かりましたのでコーキングしようと思った次第です。

高速も、国道も混雑している事を予想して、どうせなら新緑の中を走ろうと考えました。


この時期の山林は、ハットするほど美しく感じて風が気持ち良い。


茨城がつまらないなんて言う人は、観光地しか見ていないからだよなって思います。

人が来ない日常の風景に、ハットする様な美しさがあるのです。

水が張られた水田の向こうにある農家の日本家屋にとても惹かれたりします。停車スペースが見つからず撮りそこねましたが。


あちこちで山藤が満開でした。


旧千代田町を抜けて恋瀬川のたもとにでました。


はい。恋瀬川と筑波山でございます。菜の花がギリギリ残っていました。


石岡市を抜ければ国道6号線は水戸までは空いております。

水戸の手前茨城町にある「松月堂」にて父が好きな「赤飯いなり」を予約していましたので寄りました。前回は売り切れていた柏餅がありましたので、こちらも買いました。



水戸市を避けて涸沼湖畔を通る事にしました。



若い時分に、組合の仲間たちやその家族とバーベキューをやった思い出があります。



めちゃ末広がりの鳥居とマツバウンランのコラボ。涸沼湖畔の芝崎神社です。


人気が無い分とても静かで落ち着きます。

車でフジコ・ヘミングさんの「雨だれ」と言うとても沁みる音のアルバムを聞いていると不思議に合いました。

https://youtu.be/op0aaD_R-8A?si=utSdfA2e4jmFuzdf

リスト作 コンソレーション(慰め)第3番を貼り付けて見ます。

実家に寄り母を乗せて、息子が眠るお墓に。

骨壺を12年ぶりに出して、汚れを丁寧に拭き取り、蓋を開けて顔の骨を整えながら撫でました。納骨した時は、悲しみのあまり良く見れなかったので「久しぶりだな。雨漏りに気が付かなくて悪かった。直して行くよ。」と声をかけました。

一緒に心地よい風にあたり、静かな時間が流れました。

私の悲しみが分かってくれると思い再婚したのですが、やはりそれは違っていた事が分かりました。

別に相手の人が悪い訳ではなく、悲しみは、誰にも分からないのです。分かってくれると思うのが誤解なんですね。

言いようの無い悲しみは、私自身が背負い続けるしか無い。それで良いのだと思う一日でありました。

そんなところに、党派によって断絶していた古い友人に昨晩思い切ってメールをした事に返信が届きました。
「メールをもらって嬉しかった。会いたい。」との内容でした。

そう、国鉄分割民営化の嵐の様な時代を共に闘い、共に生きた歴史の重みは消せないのです。

1985年に生まれた息子も、その渦中に生まれ、紛れもなく私の子として生きていたのです。

消されてなるものか!
私が消したら終わってしまうのだ。
私の心の動揺と後悔が終わり、揺るがなくなった自分を確認した瞬間でもございました。


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