辻川慎一つくば便り
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妙案は無いけれど
サタデーナイト。もうフィバーする年ではありませんが、新しく同僚になった20代の青年と久しぶりに若者向けの居酒屋で飲みました。
入社歓迎会と大型二種免許合格の心ばかりのお祝いでした。
じいさんと孫状態で、話が合うのかと言う心配もありましたが、仕事の事、職場の人の事、給料やパートナー探しの事などを聴いて、一緒に考えて返しておりましたらあっという間にお店の制限時間が来てしまいました。
代行を呼んで、見送りましたら「ごちそうさまでした。楽しくてあっという間でした。またお願いします。」とメールが来たので、良かった〜と安心した次第です。
ちょっとヤンチャな10代で、危うい事もあったみたいですが、自分で止めると決めたらきっぱりと止めて来たとの事で、自分の感覚や気持ちに真っ直ぐに生きて来た青年なんだなって思いました。
肝心なところで自分の感覚や気持ちをねじ曲げながら生きて来てしまった私は「ちゃんと自分を持とうとして生きている。」青年に感心した次第です。
「バス運転士の仕事は好きですが、出会いの場が無いのと給料が低いのが困ります。」なんて言う話もありました。
職場の事や同僚の事についてはかなりお話しできますし、給料の事も多少のアドバイスはできるのですが、若い女性との出会いになると私も悩んでしまいます。「スクールバスで小学生に人気のお兄さんでもね〜。小さすぎるしね〜。」なんて事しか言えない私がおりました。
女性に対しても、自分の好きがしっかりあるし、何事もちゃんとしたいと言う志向がある青年でございました。
つい先ごろまでは、お財布の残りのコインを心配しながら同僚に缶コーヒーを買ったりしていたのは何だったのだろーと思いながら、誘った先輩として飲み代と代行代を持った私でございました。
今朝は、日がさす前に庭の芝刈りや剪定に取り掛かりました。
家の窓から、木や花や野菜が育つのが見え、自然の移り変わりを感じられる贅沢のためでございます。
せっかく植えて弱っている草花を見ると心配になります。スマホで調べながら何とか元気にならないかと対策を打って見ます。
草花って、みんな同じでなく扱いが違うんですね。「園芸」と言われるくらい芸が必要な事を自覚しました。花を見事に咲かせるのも芸術な訳です。
してみると、人だってみんな違うので、人の花を咲かせるのも芸術的な事なのかなと思います。
今まで成功した事のない大玉トマトが、ついに色付きはじめました。素晴らしく深い色をしております。
大玉トマトの場合は、ミニトマト見たいに放っておいてはダメで、茎と枝葉の間に出る芽を取りながら一本立ちさせなければいけない。そう教えてくれた人がありました。
育て方ってのがある訳ですね。
茄子もキュウリもピーマンも次々と実が成って来ました。
その実の美しさにも驚きます。自然と人が織りなすミラクルの様に感じます。
それを頂く時の美味しさ。
残念ながら、人を減らしてスマホでQRコードを読み取らせて注文を受ける居酒屋さんの、客との人として交流も一切無くなり大して美味しくも無かった料理を思い出してしまいます。
人も料理も味気ない。土台ネタが良くない。それなのに本当に安いんだろうか?やっぱり今度は、別の青年も誘って家飲みの方が愉しいかなと思う私でございます。しっかり味気ある旬の若者たちですから、大切な時間を台無しにしたくない。
「大丈夫。スピノザは言う。
失うものは何もない。
守るものなどはじめから何
もない。」
長田弘さんの遺作になった詩集にありました。
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2025/06/29 12:09
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