辻川慎一つくば便り

露草、月草、蛍草…

みなさま、良い土日をお過ごしですか?

私の様な自堕落な者は、明日が休みだと思うと気が緩み、ついつい飲み過ぎてしまいます。

仕事をしないと節制もできないのかも知れません。

なので、間もなく67にもなり、失敗ばかりだった身でも必要とされているのは有り難い事だと思います。

時代と情勢がどんどん変わり、JRでは邪魔者であったのが大変な運転士不足の中で今や必要とされる労働者になったのですから、不思議な巡り合わせだと思います。



葉が綺麗でしたので、抜かないで置きましたら何とも不思議な花が咲いて来ました。


ツユクサですね。

この草の花は、朝咲いて昼にはしぼんでしまう。儚い花なのでございます。
なので、朝露の様であると露草とも書き、あるいは一夏の短命な蛍の様であると蛍草とも呼ばれる。さらには万葉集の時代から月草として詠まれて来たそうです。
とにかくたくさんの呼び方がある草花なのでございます。

花期に摘んで干して煎じ薬にしたり、若芽はお浸しや天ぷらとして食べても美味しいそうです。

月草の 仮なる命にある人を いかに知りてか 後も逢はむと言ふ
読み:つきぐさの かりなるいのちにあるひとを いかにしりてか あともあわむという
 
意味:月草のように儚い命の人の身なのに、後に逢おうなどとどうして仰るのですか。

恋を詠んだのでしょうか?
でも、人の関係の本質でもある様に感じます。

万葉の時代の寿命は短く、情報量も少なかったことでしょう。その分、心をはたらかせていたのかも知れません。人にはその時代から変わらない心がある様に思います。

長い様でも命は儚い。

なので目先の利益や嫉妬や憎悪に縛られていると、せっかくの命がもったいない気がします。


虫が来るとクモも来る。


綺麗な黄緑色は、花に隠れて獲物を待つためなんですね。なので「花蜘蛛」(ハナグモ)と言う名でございます。

獲物が大きいと追い払われてしまう。
怖い蜘蛛のイメージとはだいぶ違います。とても綺麗な蜘蛛でございました。

自然界は美しくも厳しい世界。
それぞれが多様に、精一杯生きているのですね。

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