辻川慎一つくば便り

水生植物園にて

アヤメやハナショウブ、そしてアジサイが美しい時期ですね。

雨上がりの植物は一際輝いて見えるので、朝の乗務を無事に終えてから妻を誘い散歩に行きました。

土浦市の乙戸沼の水生植物園では毎年たくさんのハナショウブと睡蓮の花が咲きます。

いつも本当の見頃に出会えると言う訳ではありません。

今年はバッチリだった様です。



睡蓮も清らかで、見事に咲いていました。






高速道路の音がちょっと残念ですが、とても広く、一面に咲いておりました。




私は学生時代に、工業化学を学んでいました。その時に、本屋さんで出会ったレイチェルカーソンと言う海洋生物学者の「沈黙の春」を読んで、なんだか重~い気持ちになったのを覚えています。


万能の様に思われて大量に使われる農薬等の化学物質の汚染が、食物連鎖によって自然の生物体系を破壊する。春になっても鳥も鳴かない「沈黙の春」が訪れる。

警告の書でありましたが、まさにその化学工業を学んでいた訳ですから暗い気持ちになった訳です。



そして、当初目指していた方向とは全く違う道を歩む事になりました。


そして、不思議な縁で半世紀ぶりにレイチェルさんの遺言の様な本に出会いました。

レイチェルさんは、ただのインテリでも学者でもありませんでした。

深く自然を愛し、見続けた人でした。

「美しいものを美しいと感じる感覚、 
新しいものや未知なものに

ふれたときの感激、
思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などの

さまざまな形の感情が

ひとたびよびさまされると、 
次はその対象となるものについて

もっとよく知りたいと思うようになります。 」

知ると言う事は、感じる事があって。
その逆ではない。

対象への愛無しに、人は深く知る事はできない。

そう言う事が、詩のような言葉で綴られておりました。

私が知っているって、一体何だったのでしょうか?

ただの知識には奢りと誤りが伴い、深く愛する事から遠ざかるばかりだったと思います。

自分の原点って何だったろう?

今までを振り返り、これからを考え直しております。

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