辻川慎一つくば便り
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自然を見直す日々
茨城だと緑が豊富で、私には当たり前になっている事を東京育ちの妻や息子が一つ一つ驚きます。
一緒に見ていると私にも新しい発見があります。
例えば、昨年はアブラムだらけになった梅の新芽です。殺虫剤を使いたくないので毎日ブラシで落としておりました。
今年は、かなり広がった「ツルニチニチソウ」の方にアブラムが惹かれた様で梅には全然付かなかったのでございます。
人間にも当然有毒な殺虫剤よりも、圧倒的な効果に驚いた次第です。アブラムを求めて共生するアリも来る。捕食するてんとう虫も来る。それを殺害する必要が無いのでございます。
虫の害と言うのは、人間が単一作物を広大に作る様になり、それを好む虫も大量に発生する様になった事に起因するそうです。
「害虫」を退治する一番「効果的」で「効率的」なのが、戦争で発達した化学工業で作られた殺虫剤と言う訳でございます。
強力な殺虫剤の元祖は、ユダヤ人の殺害に使われたものにある。その末裔が今度は、パレスチナ人を近代兵器で殺害している。殺害は、新たな殺害を呼ぶ様にも思います。
学生の時に、勝田駅近くにあった「武石書店」に、授業が終わりレスリングの練習が無い時は自転車で乗り付けて立ち読みするのが好きでした。
そこで出会ったレイチェル・カーソンの文庫本を半世紀ぶりに手にして、読み始めました。
これと同じ装丁でございます。アマゾンで305円にて入手しました。とても懐かしいのですが、印刷された字の何と小さい事。
こんなのを裸眼で平気で読んでいたのか〜と感心するのですが、読み直す内容にも学生時代とは違う感動や発見があります。
放射能や化学物質を自然のバランスを無視して使用する事の破壊性を訴えているのですが、それは自然と命の素晴らしさと尊さを見つめ、知る事があっての主張だったのです。
1ページ、1ページの文章や言葉が、自分の主張の正しさのためにでなく、本当に大切に思い、感じる事への大事さと愛に溢れている様に感じます。
遠回りをしましたが、(アブラムではありませんが)私が妻に惹かれた原点がここにあったのか〜と言う感じが致します。
有機無農薬野菜を作っている同僚が「妻が欲しがっている」と話しましたら、珍しい八重のドクダミをたくさん摘んで持って来てくれました。
発酵食品を自ら作っている妻は、大忙しなんですが「せっかく頂いたものを無駄にはできない。」とさっそく作ったのが、こちらでございます。
新鮮なドクダミの花と葉をウォッカに漬けた「ドクダミチンキ」だそうでございます。
こちらは殺菌作用が強く、肌荒れにも効果があり、虫除けにも、虫刺されにも効き、うがい薬にもなるとの事です。
ドクダミはベトナムでは立派なハーブとして料理にも使われていて、捨てるところが無いスーパー植物との事です。
自然豊かな大地で、もちろん無農薬で育つドクダミにこんなに凄い薬効があるなんて知りませんでした。
ますます殺虫剤要らずになって来ました。
医者要らずなので化学的に作られた薬も飲みません。化学調味料も使いません。
風評と言われ様と放射能と化学物質はなるべく避ける。無害を証明できないのが科学の限界なのですから。
命と向き合って来た妻の、愛であり闘いなのですが、とてもワクワクするらしく楽しそうであります。
私の方は、理屈を語りながら安酒を飲んでナトリの珍味暮らしと言うワイルドさ。全く違う人生を歩んで来た私たちが出会い、結びついたのも不思議なんですが、理由があった様に思います。
(定番のドクダミ茶も作っているみたいです。)
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2024/06/14 14:49
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