辻川慎一つくば便り

昭和男の一途さよ

いつも駅の発車時間ギリギリで、時々間に合わない青年がおります。
定刻に発車しますが、辺りを見て発見すると途中でも乗せて上げます。
その必要は無いのですが、国鉄時代の青年たちを思い出すのですね。

「携帯見て夜ふかしするのかな?」と聞くと「それもあるけど本を読んでいてのめり込んじゃうんです。」と言います。

「何を読んでるの?」と聞いて見ると「ライトノベルなんです。」と言う。

う〜ん。ライトノベルって何だ?

調べて見ると、十代向けにわかりやすい表現をしているファンタジー小説らしい。ところが、歴史的には戦前にまでたどれると言うので驚きです。

そう言えば、私が十代の頃呼んだ「富島タケオ」さんなんかもその系譜だった様でございます。



なるほど~。昭和があって今があると言う訳なんですね。


今の若者たちは知らないと思いますが…。

昭和男は、乱暴で、バイタリティーがあって、バカで、一途でした。

私の関わった仲間たちのほとんどが短命で、死んでしまいました。

私もその端くれと言うか、その生きた姿を刻み込みながら生きています。

バカで一途。

そのために、信じられないくらいの手のひら返しを受けて、反吐を吐きながらのたうち回った時期もあります。

簡単に言えば、利用されやすいのですね。

ところで、その一途さを平気で裏切る者たちに深く怒り、私を守ってくれた昭和男もいる訳です。



一途さが悪い訳では無いと思う。


要は、キッパリと揺るがない事なんですね。

その意思が物事を動かし、人を支える。

平成生まれであろう、令和の青年を見ながら、昭和があって今がある事を昭和男だから分かる事があるよな~って思います。

息子には「お父さんは、小学館みたいだなー。」と言われたりしますが…



バカに見えようとも、一途に。
そこを利用もされもしましたが、愛されても来た様に思います。

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