辻川慎一つくば便り

夢の在りか

仕事で昨日一緒だった方は、夢もさしたる希望も楽しみも無いと言い。眠る様に死ねないかなと言いました。老いた母親と2人暮らしで、母親についても「早く逝って欲しい。」と言います。

その人が「私はウインウインの関係で良いと思う」とも言います。
ウインウインってビジネス用語で、お互いに得をすると言う事なんですね。

見ているとお互いに都合の良い様に、バスを運用している。

う〜ん。確かに、見かけは相手のためにやっている様なんですが、実は自分のため。ある意味では、社会の実相そのものの様にも見えます。


(妻と一緒に仲間の厄払いで訪ねた布施弁天の鐘楼です。とても見事な仕事だと感じます。)


ウインウインであるならば、何故さっさと死にたいのか?不思議と言えば不思議です。

ネットでは「自分は何億稼いだ。あなたも直ぐに!」みたいなのが流れて来て「私もなれるのかな?」なんて思ったりします。ウインウインな宣伝ですが、それは結局自分が儲けるため。

人の夢って、そんなものなのかな?
金が儲かれば幸せなのかな?
まあ、大金持ちになった事が無いので分かりませんが、果たして?と考えてしまいました。

来年還暦なのでJRで還暦を迎えた後輩たちの一つ下の人ですが、心から人を思ったり思われたりした事が無いのかな~なんて思ってしまいました。


(布施弁天。あまり大きくはありませんが、弁天様らしい感じがします。)


ウインウインなんて事より私の仲間たちは、人そのものを大切に思ったからリスクがあっても一緒に生きる道を選んで来たのですね。

本物の中に夢がある。
所詮自分のための損得勘定が先にあるウインウインでは、力が湧いて来ない様に思うのです。

他人が作った企業の土俵で、ウインウインなんて通用しない。株式会社とは、営利以外の責任は有限であり取らないと言うシステムなのですから。その構造を変えない限り、変わらないのです。だから、できるのは限られた状況の中でもいい加減な事をしない自分を築いて行く事。そうして自分にも人にも責任を取れる自分を立てて行くのが、人としての批判なのだと思うのです。

夢や希望は、人の中にあるのですから。それが、一つの形にして行ければなおさら良い。そうできれば同世代にも次の世代にも、夢のありかを現実に示して行けるからだと思ったりします。


限られた時代の中でも、良い仕事は後世の人を楽しませているのですから。

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