辻川慎一つくば便り

休日の漢字練習帳

みなさま「疣」と言う字の読み方を知っていましたか?「朏」はどうでしょうか?

かなり本好きな私ですが、読めませんでした。

どこで見たかと言うとつくば市の旧道とサイエンス大通りの交差点でございます。



鳥居に「疣」神社とあります。その向こう隣が「朏」神社。脇には八幡神社がある不思議な空間でございます。


八幡神社の脇には古い火の見やぐらがあります。


「疣」はイボ。「朏」はミカヅキと読むんですね。

400年以上の歴史があるそうです。
今はイボを見るのも珍しくなりましたが、昔の人は見かけも良く無いので苦しんだのかも知れません。

私も子供の頃指に出来た記憶があるのですが、原因はあまり強くはないウィルスが傷口から入る事でできるとの事です。

水や食べ物が良くなり今では、あまり見れなくなったと言う訳です。免疫力が弱ると発症すると言うのは、他のウィルスと同じなんですね。

でも原因が分からない昔の人は、醜いイボに苦しんだのだと思います。

それで神様にお願いするしか無かった。

朏神社の方は「三日月不動尊」を祀っているとの事です。

三日月は、一旦隠れた新月から月が甦るので「新生」を現していると言う事で信仰された様です。

自然の一つ一つに、人間の生活や生死を重ねて畏敬し手を合わせてきたのだと思います。

不動明王と言うのは仏教の神様なので、神社にするのは妙なんですが、神様を統合しようとしたのかも知れません。


成田山新勝寺にも不動明王があります。

私のバスに下げられていて、毎年交換されて来たと言う交通安全のお守りです。

別に御朱印集めの趣味はありませんが、色んなところを車で走っていますととにかく神社が多い。

調べましたら全国に15万8000か所もあるそうです。

困った時の神頼みだとか八百万(やおよろず)の神だとか、何だか日本人は適当だと言う評論もありました。

でも私は、豊かな恵みをもらたしてくれると同時に災害の脅威を振るってきた自然への姿勢の表れでは無かったのかと感じるのです。

自然の中に神を見て、畏敬し手を合わせて無事を祈って来た。つまり、自然に対し謙虚で、それを大切に生かしながら日本人の暮らしがあった。

田舎に残るたくさんの小さな神社を目にしながら、そんな事を思います。

阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島大地震だけはなく忘れる間もなく地震が起こり、台風も来る、洪水もある、大雪も降る…。

生きるため、子孫のため必死で対策を取りながらも神に祈る事は、神頼みではなく謙虚さなのだと思います。

自分たちが大した努力もしないで、神頼み何ていう軽いものでは無い。

なので、その神様を活かすも殺すもやっぱり自分の心掛け次第。

本当に醜いのは疣でなく心にある。誠に不思議な関係でございます。

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