辻川慎一つくば便り

今度は夜逃げですか?

みな様、昨日は会社本社のリニューアル工事のための準備のために9時間動き続けました。

自分でも、もう無理と何度か思いながらも動きを調整しているとまた動ける様になるから不思議です。

それから、やっぱりちょっとでも手を貸してくれたり、一緒にやってくれる人がいると萎えそうな気持ちが前を向き出すのを感じます。


リフト付きのトラックを社屋に寄せて膨大な書類等を積み込みます。


積み込むだけでなく、書類等の箱詰めもやりながら運ぶのです。

トラックを運転するのは私。
深夜バイトでトラックを運転した経験が役立ちました。

スクールバスの先輩方も声をかけてくれます。

「辻川さん。今度は『夜逃げや本舗』の仕事かい?」

「ネタが古いッス~。私の方が夜逃げしたいですよ~。」

と冗談を交わしながら笑い合います。

今年3月まで一緒に仕事をしていた介助人さんは「まあ、辻川さん。痩せたね。でも元気そう。また一緒に仕事したいから頑張って下さいね。奥様に宜しく伝えて下さい。」なんて笑顔で言ってくれました。

賃金ダウンで、ハードさはアップ。誰でもできる仕事だけど、やりたがらない仕事。

でも腐らずに、ひたむきにやっている事を見ていてくれるのでしょうか?

今まで声をかけてくれなかった人たちまで声をかけて、助けてくれるのです。



止めは、社長でした。


リフトを出して操作するまでは分かっていたのですが、しまい方が分からずに困っていたところに社長が通りかかる。

それを呼び止め「社長。すみませんがリフトのたたみ方わかりませんか?」と助けを求める。

「う〜んどうだっけ。」と言いながら「こうして、こうやって。上げて見てくれる?」とバッチリ。

どっかの幼稚園の理事長とは違います。

「社長。さすがですね。ありがとうございました!」とキッチリ頭を下げました。

そうした一つ一つが、仕事ではあっても大切な思い出になります。

もはや何の権威も金もない人間になりましたが、だからこそ利害を超えた思いやりの関係に近づいているのでしょうか?

めちゃくちゃ疲れて、若くはない身体はガタピシ痛むのですが何だか心地よい私がいます。

思えば、余りの悲しさにこの世そのものから逃げたいと思い続けていた私に、正面からぶつかり続け、大切に思い続けてくれてきた妻がいて見えて来た事であります。

医療も技術も日々発展し、それぞれが「自由に」生きられる社会だと思われているかも知れません。

でも、本当の心の自由とは大切な人を本気で思えるところに成り立つんじゃないかな。

だんだんとそんな風に思える様になって来ました。


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