辻川慎一つくば便り

一瞬の奇跡の様な出会い。

みな様。

宇宙の歴史、地球の歴史から見れば人間の歴史自体が一瞬な訳ですからその中の人の一生なんて何と短い事なんでしょうか?

でも限りがある事が感謝や幸福の土台なんですよね。

命には限りがあるから、美しい事や、美味しいものや、人の優しさに感謝できる。

未来が永遠だったら、きっと退屈で退屈で仕方が無い。もし終わりが無いとしたら、それが本当の地獄かも知れません。


昨日は十五夜。

月が大好きな妻と二人で見ました。

私は、JRの時代には労働組合の活動や仲間たちとの遊びで色んなところに行きました。

それこそ電車賃の基本料金が掛かりませんでしたので格安で行けた訳です。

しかし、今では時間的にも経済的にも簡単に行けなくなってしまいました。

でも、妻と息子は私が連れて行くところはどこでも喜んでくれました。

単にどこに行ったと言う事より、一緒に行く事をとても楽しんでくれました。


毎日、同じ様な日々であっても本当は違います。


楽しい事も辛いこともあります。

その日常を一緒に楽しみ、一緒に乗り越える。

日常をはしょって良い仕事はできない。

そう妻は言い続けてくれました。

私は、10代から日常を振り返らない事が「労働運動」や「革命運動」のためだと教え込まれて来ました。

それは、生きている土台や実感を否定する事でありました。

普通に生きる術を奪うのですから、その世界から出られなくすると言う事です。

カルトや党派、あるいはブラック企業や暴力団であれ人を支配する構造の共通点はそこにある様に思います。


プールで飼われていたアシカが、大海に放たれても8の字にしか泳げなくなり死んでしまったと言うお話しもありました。


日常の生活をしっかりやると言う事は、人との関係においでも土台になる事なんだと65にもなって思い知る身でごさいます。

一瞬だからこそ、限りがあるからこそ大事に、丁寧に生きる。
それは、人との関わりを大切にして丁寧に生きる事と一体なんだなと分かって来ました。
それを周りの人が感じてくれた時に、私も大切にしてもらえる。

そう言う事の様に思います。
本当はお互いに、一瞬の奇跡の様な出会いなんですよね。

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