辻川慎一つくば便り

世界に向かって自分を開く。

東京育ちの妻が茨城に来ました。
筑波山が気に入り、お米も野菜も豊富で安くて美味しいのに驚きました。

そして、時給が安いことにも驚き、マナーの悪さにうんざりしはじめています。

昨日は、1週間のコリを解しに土浦の「湯楽の里」に行きました。

コロナでの会話自粛も何のその、女湯ではいつも常連のおば様たちが、あちこちを占拠してワーワー話しているとのこと。


(道端の花シリーズです。「クサノオウ」と言う凄い名前の草。かつては薬として使われたとのことながら毒が強すぎて使われなくなったそうです。花言葉は「私を見つけて」)


男湯では、さすがに話している人はいないのですが、脱衣所にある竹製の椅子を移動するのに足で蹴飛ばすオジサンたちがいてあ然とします。

手が空いていない訳ではないし、みんなで使っているものなので決して気持ちの良い光景ではありません。

妻は「歩行者がいても止まらずはねられそうになる。東京では考えられない。お店の店員に探しものをたずねると『見て無いなら無いですね。』とタメ口で言う。信じられない!東京ではあり得ない!茨城が嫌いになりそう。」と言います。

私も元は富山県生まれで、両親と流れ着いた先が茨城。生粋ではないものの半世紀も茨城に住んでいるので、俺は違うとも言えない立場にあります。


(「フデリンドウ」小さいなかわら愛らしい花の草です。花言葉は「真実の愛」)

茨城県は旧水戸藩だけではありませんが、水戸藩気質として「怒りっぽい、理屈っぽい、骨っぽい」の三ぽいが「水戸っぽ」と言われていました。

それがいつからか「怒りっぽい、忘れっぽい、飽きっぽい」の茨城の三ぽいに変化したとのことです。

短気で冷静さに欠け、しかも口ベタで、なまりがきついことも誤解を招きやすく他人と衝突する原因になりがちだと言います。

運転マナーの悪さにもその三ぽい気質がよく表れ、冷静さに欠ける運転は、交通事故も起こしやすく事故死も多い。

東京だけではなく、遠方の県の人は面食らう様です。つくばや土浦から東京寄りには新しい移住者も増えて温和な「茨城県人」も増えているかもしれません。

そうすると土浦あたりが、旧茨城県民の「南限」かも知れませんね。


(「マツバウンラン」と言う草の花です。可愛くないですか?花言葉は「喜び」と「輝き」とのことです。)


茨城嫌いになりかけている妻が、「しかし、動労水戸の仲間は凄いと思う。こんな人たちは、見たことが無い。」とますます感心するのです。

そう!茨城県民(隣接する福島県民を含めます)のもう一つの気質は、「横のつながりが強く、友人の輪が広がり深く付き合える。」と言うところにもあると思うのです。

いずれにしても、狭い世界に閉鎖的に凝り固まっていたら自分たちの本当の魅力や力に気付かずに終わってしまいます。

人に対して自分を誇示するしかできない人。自慢話しかできない人の世界とは、それまでなんだと思う。自分で世界を狭めてしまう。

自分が知らない事や知らない世界があるから、自分の世界が広がる。

それを、他の人が伝えてくれる。話を聞けるって素晴らしいことだと思います。

同じものを見ている様で、感じ方もみんな違うしね。だから、子どもの話しだって面白い。

要するに、自分が世界に向かって広がっているかどうかなんじゃないかなと思います。

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