辻川慎一つくば便り

ダメ出しの有り難さ

私が働くバス会社で運転研修を受けた時に、バスの運転をどこかで甘く見ていた私に

「あんたはこれで飯を食っていくのか?
あんたは全然見ていない。全くダメだ。ぶつけても、ぶつけられても言い訳の効かない仕事なんだ。」

とダメ出しをしてくれたのは、会社でNo.1の腕と言われる年下のドライバーでした。

自分では見ているつもりと言う甘さが、全く通用しない事を教えて頂きました。

それからは、仕事でバスを運転すると言う事は、自家用車を運転するのとは全く違う厳しさがある事を学んで来た様に思います。

事故が多い人は、運転の技術がどうのと言う前に良く見ていない、あるいは見方が甘いと言う事が他の人を見ていて分かる様になって来ました。

その点では、日々想定外の危険に遭遇し、その度に「見方や構えの甘さ」を反省し、深める日々が続いています。


現在のひたち野うしく駅。妻を送った際に懐かしくて撮りました。


1985年に「万博中央駅」として造られた駅です。

当時の新型415系電車を運転した時の思い出の場所でもあります。

人間は、苦労すれば「あの時に比べれば」と困難を越える力を得る様です。

持ち上げられるよりも、厳しいダメ出しの方が本当の力になるのだと思います。

但し、それがダメ出しする人自身を誇示するための場合を除いてです。

私の場合は、人にも自分にもどこかで甘かったのでしょう。

それが通用しない世界に転身して良かったと思う日々でございます。


(かつては何万と言う人が訪れたであろう「万博中央駅」の駅舎です。)
現在は、バス会社からの派遣ドライバーとなり、ようやく「腕一本勝負の労働者になった感じがしております。

バスは派遣先会社の車両です。それを「お借りして」運転させてもらい、賃金を得るので請負の職人みたいな感じがします。

本質、甘えが一切通じないところに立って、結果に対して報酬が払われている構造なんですね。

自分との闘いの日々でございます。

「ライドシェア」なんて事を、帳簿に載せない裏金を平気で使って来た政治家連中が言っております。

その連中が、厳しさの世界が違う素人で、しかも高齢者を使ってタクシー代わりにするなんて事を安易に考える訳です。

自分たちは、甘い世界で大金を自由にして来れた。それを「実弾」として票を買ってきた。

こんな人たちを、プロとは呼ばないと私は思います。厳しい世界を生きる働く者のダメ出しが必要だと思います。


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