辻川慎一つくば便り

ターミナル

昨日も想定外の残業でした。

時間をはかりながら空港まで、実習生の出迎えに行ったのですが、到着出口にあらわれない。

通例ですと到着から1時間ほどで出て来るのですが、2時間経っても出て来ない。

もしや私が見落としてしまったかも知れないと、到着待合室を何度も行ったり来たりして確認します。

以前想定外の場所にいた人もおりました。


(つくばね焼き窯元のお庭の一角です。)


実習生の出迎えのために、名前を書いたボードを用意した事もありましたが、写真が一番分かりやすい事が分かり送られてきた写真を見ながら探します。

最近は、ほぼ一発で分かる様になって来たのですがミスもあるかも知れません。

何しろ相手の人たちは、待っているのが私だとは判らないのです。

なので、3時間歩き周りながら、立ちながらの人探しです。

「通関中」から「到着済」に変わり、次は掲示板から消えてしまう!

何とその時に、出て参りました。

なんでしょうか?
大変な思いをして、ようやく会えた時には何とも言えない感動が湧くのです。

言葉が分からないので、何があったのかは分かりません。

くたびれはしたのですが、無事に連れて来るまでが私の責任。

それぞれの国や生活の事情の中から、入国された人たちの、一時なれど安全と無事をサポートする。

それが、今の仕事でございます。


残業した私を待っていてくれたのは、キムチ鍋でございました。


キムチは、妻の手づくり。
いつもながら野菜たっぷりの体に優しいお鍋でございました。

妻がお椀に入れてくれるのを待っておりましたら、

「私は肋骨を痛めているのに、あなたは待ってるだけですか?私に入れようと言う気は無いの?」

と言うので

「俺がやろうとすると、あれこれ注文するし…。」

「あなたってどれほど偉いのかな?本当にお坊ちゃん育ちだね。」と言う。

掃除も洗濯もするし、ゴミ出しもする、もちろん庭仕事も、ワイルドではあるかも知れないけどほとんどの事はやります。

それでもお坊ちゃんだと言われてしまうのは、何故なんでしょうね?

誰かが何とかしてくれる「恵まれた環境」にあったのでしょうか?

労働組合では、ほとんど単身で色んな企業や経営者その他の人たちと渡り合って来たのですが、日常をすっ飛ばして来た。

日常の事は、人任せにして来たツケなのかも知れません。

今日も空港で人探しです。
運転もですが、誰でも出来るみたいだけど人任せにはできない仕事をやっています。

それでも、日常が人任せなら「お坊ちゃん」なのかも知れません。

なかなか大変なんだなーと65才にして思います。

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