辻川慎一つくば便り

ゴールド免許証。

乗務前にする事は、検温とアルコールチェックをします。

免許証を専用リーダーの上に置き、自分用の専用ストローをセットして5秒間吹きます。

私が免許証を置くと、バス運転士の先輩が「毎日運転してる者が、金色の免許証ってのはおかしいね?」と話しかけて来ました。

「え~っ。○○さんは違うんですか~?」と返しますと「俺なんか真っ赤な免許だぜ。」と言うので「じゃあ見せてもらおうかな!」と見ているとケースに入れたまま置いて見せる。

「イヤど〜も!さすがです。」と言うと周りの人たちが笑う。

他愛もない会話なんですが、こんな時にも労働者って良いよなって思います。


昨日は、日本語学校の留学生の工場見学のドライバーでした。


守谷市にある明治乳業の工場です。
常磐道の守谷SAのすぐ近くにあります。

私は、バスに1時間ほど待機でしたが、工場内を勝手に歩く訳にもいかず。車内から見学。

見学してきた先生の話しでは「大きな工場なのに人を見かけない。みんなロボットがやってました。」とのこと。

もちろん管理する人はいる訳ですが、何だか不気味な感じがするのは、私が「昭和のオッサン」だからでしょうか?


動労水戸の木村委員長が撮った写真です。


煙の様に見えるのは「スギ花粉」とのことです。

こんなのが風に乗り運ばれ、雨が降ると落ちて来るのですから堪りませんよね。

でも、私の子供の頃はこんなじゃ無かった感じがします。

杉をたくさん植えたのに安い外国産木材が使われる様になって切られなくなってしまったのと、山が荒れているのと両方に原因がある様な気がします。

私が国鉄で組合運動をはじめた頃には「全林野」と言う林野で働く労働者の労働組合も団結が強かった。

そう言う誇り高い労働者も用済みにされて、管理したり伐採したりする人もいなくなってしまったのでは無いでしょうか?

杉が悪い訳ではありませんよね。とても有り難い資材なのに、その時その時の人間の都合で有害で迷惑にされてしまう。

無人伐採ロボットとかきっと無理ですよね。

相手は千差万別、人間だから相手を見ながら、目的に応じて選びながらできるのですから。

機械は悲しんだり感動して涙なんか流さないしね。


練馬にコンサートを見に行った時に会話するロボットがあったので、構っていましたら「この辺でやめませんか?」と勝手に会話を切られた事がありました。


キャパを超えるとキレる人もおりますが、機械の方はバッサリ切る。

人間も、樹木も色んな環境の中で千差万別に頑張って生きております。

それを活かして、1000年もつ木造建築が作られれて来ました。それも一人でなく棟梁がいて、職人さんたちがいて団結して協力したから出来た。

一つの「正しい」考え方や思想で人を当てはめようなんて言うのは無理。無理を通すためにはばっさり切るしか無くなるのです。でもそんなの長くは持ちません。

だから、労働者と労働組合を「正しい」考え方で切ろうとしてきたのが土台間違いだと思う。色々いるお互いを認め合いながら、お互いを活かすから楽しい。

百年も千年だって生きる関係がそこにあるのだと思います。

労働組合は、労働者のために、仲間たちと一緒に生きるためにある。人に上下を作り支配するためでは無いのです。特定の思想や党派を上に置くから嫌われる。

現場労働者の立場から、それを変えようとしたのだけど無理だった。私も上に組み入れられただけなのに、通じているなんて思っていた。こんな失敗の数ならゴールドメダリスト級の愚か者を愛してくれる仲間たちがいる。

だから、労働組合って素晴らしいんだとしみじみ思います。

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