辻川慎一つくば便り

ガラガラポン

私の労働組合運動の師である故中野洋さんが「これからガラガラポンだな!」と良く言っておりました。

白紙に戻ると言う意味なんですね。紆余曲折して、あれこれ考えてもどうにもうまく行かない。なので、もう一度白紙にして、考え直す。ビジネス用語でもあるのですね。


ガラガラポンって、福引なんかで使うこれの事らしい。


そう言えば、私も福引に当たった事がありました。

真冬の北京旅行への無料招待券でございました。ラッキーと思って旅行会社もやっている社長に話しましたら「真冬の北京の気温を知ってるの?タダに乗せられてワザワザ行く人なんていないよ。」と笑われてしまいました。

なるほど、ぬか喜びは禁物。白紙に戻して客観的に考え直す事大事なんですね。



この間仕事で添乗させて頂いているドライバーさんたちの年齢は、ほぼ私と同じです。つまり、同じ世代。


ところで色々話を聞いていますと、結婚に縁が無かった人。離婚した人。パートナーと死別した人とシングルばかりでございます。

気になって調べて見ましたら、約30パーセントになった65才以上の高齢者3627万人のうち20パーセントの男性がシングル。25パーセントの女性がシングルなんですね。

つまり1600万人以上が、「お一人様」と言う訳です。人はいずれ死別しますので、その数はさらに増えて行きますよね。

そしてその誰しもが、孤独死するのではと思っている訳でございます。

資本主義の大量生産に都合が良い様に、核家族化して、それが孤立化として結果している凄い結末が眼前にある様に思います。

それを見ている訳ですから、子どもたちが将来に夢を持てるはずがない様に思います。

子どもたちは、重荷でしか無くなった親も捨てている訳です。と言うか、派遣や非正規雇用で自分自身の未来を描けないので余裕も無いですよね。

凄い時代に入っているよな~。そして、私も晴れて高齢者の一人になった訳です。

ガラガラポンができないと、孤独死と廃屋だらけになる。と言うかなっている。

人気取り、票取りのための一時的ばら撒きでなく、経世済民「世を治め、民の苦しみを救うこと。」の原点に帰らないと大変な事になる事だけは、私にも分かります。

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