辻川慎一つくば便り

話すと伝えるの違い

本日は、私の担当ルートに「見習い」がついております。

私が弔問のために初めて有給休暇を取るための「見習い」でございます。

「見習い」と言っても私より4才上で、以前はトラック運転士をされていたベテランでございます。

なので「教える」のは運転でなくルートと停留所の場所です。

ところでこの方、「緊張している」と言いながらのべつ幕なしにお話をする人なのでございます。

自分が思う事、思い浮かぶ事を次々と話す。私に何か聞いても、違う話になるのでほとほと疲れてしまうのです。

つまり、コミュニケーションにならない。何が言いたいのか、何を伝えたいのかを考えながらなので疲れる訳ですが、別に伝えたいのでなく自分が話したいだけなんですね。


(昨日訪ねた雷神社にあった昔の消防ポンプ。放水口が無くなっておりました。こんな小さなポンプで火を消せたのか?と素朴な疑問を持ちました。そしたら火を消すためにではなく、延焼を防ぐ人に掛けるポンプだったと言うので納得した次第です。)


一人で運転していた方が気楽だと思いながら、そう言う人にも学ぶ事があります。

話す事と伝える事は違うと言う事です。

それは、自分が思っている事を口に出すことが「話す」であり、相手に理解してもらえる様に口に出すことが「伝える」と言う事の違いです。

つまり、この方は私に理解してもらおうとしていない。ただ思っている事を次々に言っているだけなんですね。

話はしても会話はしていないのでございます。相手にどう表現すれば理解してもらえるか?なんて関係ない。

つまり、相手を理解しょうとする努力と言うか、そう言う回路が無いのでございます。

理解してもらうための努力が無いと言う事は、相手の立場や状況に対する配慮が無いので承認されたり、了解される事への感謝も生まれない様に思います。

私が分かって来た一つの事は、人を大切に思い感謝できない人が、本当に大事にされる事は無いと言う事です。

のべつ幕なしに「誰々」の話をするのですが、その一人一人への思い入れや愛情を感じ無いのです。だから、聞いているのが苦痛なのだと思います。

他の人の存在が、すべからくその程度なんですね。

反面教師で、良い勉強をしております。



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