「師走は何かと忙しい」と言いますが、何故か交通量も多く慌ただしい感じが致します。
同じ時間を過ごしているはずなのですが、心の置き方や体調によっても時間の感じ方は違うから不思議です。
また今朝から22時就寝で3時起きが始まるのですが、辛いと思えば辛い事が頭を占めてしまいますし、何とか働けている幸せを思えば有り難いとも思える訳でございます。

残り少ない紅葉を惜しみながら公園を歩いていましたら、枯れずにいる紫陽花を見つけました。
日本原産である紫陽花が花を咲かせるために、大変なエネルギーを使うとの事ですが、半年も咲かせているなんて凄い頑張りだと思います。
「辻川さん。粛々とお願いします。」とは、私を新しい部署の責任者に選んでくれた上司の言葉です。
粛々と言う言葉を調べて見ますと
「粛々と」は「心を引き締めて厳しく」「静かにひっそりと」「厳かに」という意味をあらわす言葉です。
なにかと慌ただしい日々を過ごすことも多いかとは思いますが、たまには一度立ち止まり、「粛々と」ものごとを進めてみると、いつとは違う新しい発見があるかもしれません。
とあります。淡々ととか黙々とと言う言葉ともちょっと違うニュアンスなんですね。
心を引き締めて厳しく、静かに。
さすがに、バス会社の責任者にある人の言葉だと改めて思います。

(トウモミジの紅葉。トウは唐の事で中国から来た様です。)
そして、もはやこれまでと言うべき失態のどん底からの1年間。
妻や家族、仲間たちはもちろんながら、職場にその人がいて今があると改めて思う訳でございます。
人は、自分の大変さや頑張りばかり強調しがちですが、色んな人の支えや助けがあって存在している。
甘えたり、依存したり、人を蔑むのも、支えてくれている人たちへの感謝を忘れている結果の様に思います。
本当の厳しさは、人への感謝の心と一体なのでは無いか。いい加減な事はできないと言う心の引き締めって、自分一人ではないと言う思いがあってできる様に思います。
逆に他者の存在の有難みを失った心は、どこまでも堕ちて行く。私たちはそれを、日々の事件の中で見せつけられております。

嫌な事、酷い事もたくさんある。だからこそ心を引き締め直して「粛々と」、師走の中を走ろうと思う今日でございます。