辻川慎一つくば便り

筑波山神社参道にて

紅葉が残る筑波山を見に、江戸時代に使われていた参道を通って見ました。

つくば市の北条には、当時から使われていた石柱の道標があります。



歩いて参拝した訳ですから狭い道であります。

北条から神郡と言う集落を抜けると車一台がようやく通れる細くて急勾配の道を上がります。

それなのに何だか車が多い。
不思議に思っていたら、お蕎麦屋さん目当ての車でした。

予定してはいなかったのですが、ちょうど一台分の空きがあったので入って見ることにしました。


古くて立派な日本家屋。「いだ」と言うお蕎麦屋さんでした。



先ずは、最中の様なお菓子に抹茶がでました。



私はオーソドックスに「つけ汁蕎麦」を頂きました。


太くて強烈なコシ。良く噛んで風味を味わえと言う店主さんは、「鴨汁蕎麦」を頼むと食べ方を指南しながら、パフォーマンスを見せてくれます。

満席の店内が笑いに包まれます。

78才と言う年齢を感じさせません。

テレビ受けしそうだな?と思っていたらやっぱりテレビにも出たとのことでした。

お蕎麦が出て来るまでかなりの時間がかかりましたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

私たちは知りませんでしたが、筑波山の名物蕎麦屋さんでした。

参道はさらに急勾配で細くなります。

良くもこんなところに住んでいるなと思いますが、かつては参拝者で賑わったのだと思います。

今だと車で簡単に登れますが、長い道のりを歩き、急勾配を登り大変な思いをして参拝する。

大変な思いをして願い事をする。
願いが叶うかどうかと言うこと以前に、願う人の強い思いを感じた次第でした。

薬師寺の1000年持つ木造の塔を作った宮大工の棟梁西岡常一さんが残した言葉は「自分の仕事に嘘はつかないことだ。」でした。

参られる寺社も、その様にして作られて来た。

神様云々より、人の思いの歴史的結合点があるのだと思います。

私も自分の仕事に嘘はつかない様にしたい。ごまかしたり、人を利用したりしないところに人としての結合があるのだと思うからです。


一方その頃、JRの後輩の家では娘さんがアップルパイを作ったそうです。


これも立派な仕事だと思います。

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